Record China 2016年11月29日(火) 19時50分
拡大
29日、韓国で西海岸から始まった鳥インフルエンザウイルス感染が中部内陸へと広がる中、防疫当局の初動の失敗が拡大を招いたとの指摘が上がっている。写真は朝鮮半島の地図。
2016年11月29日、青森県と新潟県の養鶏場などで飼われていたアヒルや鶏から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたが、韓国では先月末にウイルスの感染が確認されていた。韓国西海岸から始まった感染が中部内陸へと広がる中、防疫当局の初動の失敗が拡大を招いたとの指摘が上がっている。韓国・聯合ニュースなどが伝えた。
韓国の防疫当局によると、これまでに感染が確認されたか感染を予防するためとして殺処分された鶏や鴨は100万羽余り。感染は南西岸から内陸に広がり、首都圏の京畿道楊州のほか韓国で最大の鶏産地である同道抱川市の農場でもウイルスが検出、中部の世宗市でも感染が疑われる事例が報告されている。
韓国で今回検出されたウイルスは、昨年まで韓国では確認されていなかったH5N6型だ。しかしこれを先月28日に渡り鳥のふんなどから確認したのは大学の研究チームで、防疫当局が確認したのは今月11日になってからだった。
農林畜産食品部の金在水(キム・ジェス)長官がトップを務める家畜防疫審議会が稼働したのは今月16日、ウイルスが確認された先月28日からは実に3週間が経過していた。また、南西部の全羅南道海南や中部の忠清北道陰城の農場で感染が疑われるとの連絡があってからも数日がたって、ようやく非常システムが作動したことになる。
毎年のように繰り返される鳥インフルエンザの感染拡大に、専門家からは渡り鳥にばかり責任を押し付け対応を遅らせる政府の問題点を指摘する声が上がっている。
これについて韓国のネットユーザーがさまざまなコメントを寄せた。
「大統領が不在なのがいけない。こんなに無能な政府は初めて」
「現政府が適時適切な対応をしたら不思議なくらい。これまで何度も手遅れ対応をやってきたからね」
「いつまで渡り鳥のせいにするつもり?」
「すべては腐った政府のせい!」
「この国はバイアグラを買うことはできるけど、MERS(中東呼吸器症候群)も鳥インフルもまったくコントロールできない。いや、コントロールしないのか?」
「いつもこう。あーあ、これが国なのか、政府なのか…」
「鳥インフルは渡り鳥のせい、MERSはラクダのせい、大気汚染はサバのせい、セウォル号は救命胴衣のせい。政府はなぜ存在してるんだ?」
「何か起こるたび国が管理できてない。戦争が起こったら見ものだ」
「国が落ち着かないから自分たちも落ち着かないのかな?しかし責任のなすり付けにかけては最高の政府だよ!」(翻訳・編集/吉金)
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