中国語の「基準地」、実は北京じゃなかった!―中国

人民網日本語版    2016年10月27日(木) 6時40分

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北京と山ひとつ隔てた河北省承徳市■平県(■さんずいに欒)は、独特な歴史的由来によって、普通話(標準中国語)の音声採集地の一つとなっている。

北京と山ひとつ隔てた河北省承徳市■平県(■さんずいに欒)は、独特な歴史的由来によって、普通話(標準中国語)の音声採集地の一つとなっている。山岳地帯にあるこの小さな県は、このことから、中国文化に対して唯一無二の貢献を果たしている。高齢の老人から小さな子供に至るまで、住民が全員、一切訛りのない完璧な普通話を話すことから、同県は国内外の中国語愛好者にとっての「楽園」となり、天然の「普通話体験地区」となっている。人民日報が伝えた。

新中国設立後、政府は規範化された通用言語システムを確立し、全国に普及させる必要性に迫られた。だが、何に依拠して最終的な基準を確立するのかということについて、全ての地域の人々を満足させることは難しく、意見はまとまらなかった。

同県の言葉は、発音が正確・明瞭で滑らか。また、児化(アル化)、省字(漢字の一部を省き、または一部をもって代表させて表記すること)などの習慣は一切なく、学習や普及が容易という特徴がある。このような状況のもとで、同県は1950年代初頭に、普通話の音声採集地の一つとなった。

1955年10月、「全国文字改革会議」および「現代中国語規範問題学術会議」が開催され、漢民族が共同で使用する言語の正式名称を「普通話」に決定した。普通話の学習・普及について、同県の人々は、先祖代々伝わってきたすべての県民が話す慣れ親しんだ方言が、全国に普及される普通語とほとんど同じだということに大きな誇りを感じた。

「普通話」に関していえば、同県の人々には自然に優位性が備わっている。県委員会宣伝部の●輝部長(●=がんだれに萬)は、「改革開放以来、多くの若い村民が北京の複数の出先機関でオペレーターやレセプションクラークとして仕事をしてきた。各地で放送局のキャスターとして活躍している県民も少なくない」と話した。(提供/人民網日本語版・編集KM)

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