Record China 2016年10月7日(金) 9時30分
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4日、中国の日本情報サイトにこのほど、日本と中国の子どもの夏休みの違いについて論じる記事が掲載された。夏休み中の日本の子どもたち。
2016年10月4日、中国の日本情報サイトにこのほど、日本と中国の子どもの夏休みの違いについて論じる記事が掲載された。
多くの日本の子どもにとって、“夏休み”は心躍る楽しみの一つだろう。しかし、記事によると「中国で夏休みが楽しみなのは大学生くらい」だという。中国の小学生は、「山のような宿題」と「英語、数学、芸術、その他の塾」に追われ、周囲からは「お前がダラダラしている間に他の人はみんな勉強している。夏休みにサボっていると新学期に後れを取るぞ」と脅し文句を浴びせられるという。まるで受験生のようだ。
記事は、そうした中国とは一味も二味も違う日本の小学生の夏休みについて紹介している。まず、ボルダリングで遊ぶ子どもたちの写真を掲載し、「体を鍛える遊びをしながら、大きな困難を克服する方法を子どもたちに教えている」と解説。また、中国の子どもと同様に日本の子どもも絵の教室に通うこともあるが、「先生は子どもに明確なテーマを与えることはなく、子どもの感性を自由に発揮させる」ところが両者の異なる点だと指摘する。
さらに、夏休み中に出される宿題には図工や料理、テーマを自分で決める“自由研究”などがあることや、旅先などで機織りや灯籠づくり、陶芸といった伝統文化を体験すること、サマーキャンプを通じて自然と触れ合ったり、子どもたちだけで物事に取り組んだりすること、地域のお祭りに参加したり、スポーツに打ち込んだりすることなどを紹介している。日本の子どもは総じて、机に向かうばかりの中国の子どもより、実際に体を動かして体験することが多いと言えそうだ。
記事は、「小学生のころは、自分の考え方や創造力が一番強くなる時期。この時期に子どもに自由に力を発揮させてやれば、思いがけない良いことがあるかもしれない」とつづっている。また、日本の子どもの将来の夢は、パイロットやスポーツ選手、大工、医者、宇宙飛行士なのに対して、中国の子どもの夢は、公務員、教師、科学者、社長などだという報道があったことに言及し、「子どもの夢は、その国の教育と社会を反映している。子どものストレスを適度に減らしてやることは、子どもの心身の発達に有益だ。これ以上、我々の考え方を押し付け、子どもの翼をもぎ取ってはいけない」と中国の教育に警鐘を鳴らしている。(翻訳・編集/北田)
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