珠江デルタで深刻な重金属汚染!土壌有害金属の調査結果明らかに―広東省

Record China    2008年1月19日(土) 8時26分

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珠江三デルタで重金属汚染が深刻化、収穫される野菜にも汚染被害が出ており、健康への直接的な影響があるとの土壌調査結果が出た。写真は広東省の農地。

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2008年1月17日、広州日報の報道によれば、広東省で農産地の土壌重金属汚染が深刻になっている。

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広東省政協委員・陳日遠(チェン・リーユエン)氏によれば、現在同省での野菜作付面積は1500万ムー(約1万平方キロ)を超えるが、生産物の品質は省全体の食糧問題に大きく関わるとともに、汚染地域農民の収入と省の輸出にも直接影響する。広東省では農村や郊外の環境保護活動が立ち遅れており、農産物の安全性の面でも大きな足枷となってきた。農産物は安全基準を大きく下回るようになっており、健康への被害が懸念されるとともに、農産物輸出における信頼性と安全性確保の面でも影響が出ているという。

こうした状況を受け、広東省農業庁、環境保護局、国土庁が土壌調査を行い、汚染の実態が明らかになった。調査結果では、汚染の主な原因は、急速な都市化により、農業地区と工業地区が隣接していること、都市生活廃棄物や工業廃液・廃ガス・廃棄物の処理が追いついていないこと、化学肥料、農薬の過度な使用、農業環境の法執行が十分でないことが指摘されている。被害が深刻なのは省内の大中都市郊外と珠江デルタの農産地。とくに南海の一部の耕地では重金属汚染が深刻で、新会の一部の耕地でも汚染が確認されている。

汚染された野菜が市場に出回らないようにするため、広東省では21種類の農産物について品質検査センターが設けられ、93か所の農産物産地と27か所の農産物卸売市場に検査場が設けるなどの対策を行うとともに、現在広東省で390万ムー(約2600平方キロ)の無公害農産地がすでに確保されていると発表した。(翻訳・編集/岡田)

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