盗掘無残!荒廃した「杜陵」の“今”をカメラがルポ―陝西省西安市

Record China    2008年1月11日(金) 19時50分

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1月7日、チャイナフォトプレスは10余年前に大規模な盗掘被害にあった、漢代の名君「宣帝」とその皇后の墓である「杜陵」の現状のルポを配信。無残に割られた筒瓦の破片など荒廃した様子をカメラが追った。

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2008年1月7日、チャイナフォトプレスは10余年前に大規模な盗掘被害にあった、漢代の名君「宣帝」とその皇后の墓である「杜陵」の現状のルポを配信した。

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陝西省の古都、西安市はかつて1000年にわたって王朝として栄え、歴代皇帝の墓が多数残っている。中でも「杜陵」は西漢時代(紀元前206年〜紀元8年)の皇帝の中で最も埋蔵品が多い墓と言われている。そのため盗掘犯にとってはまさに「お宝の山」。広大な敷地では殉葬者の墓も含めた一群が、どれも無残な穴と化している。周囲一帯には瓦片が散らばり、掘り起こされたばかりの真新しい土の山も見える。

盗掘犯が狙っているのは、「瓦当」(がとう)と呼ばれる文字や模様が描かれた筒瓦の先の部分。魔よけや吉祥を意味する。その文字は「瓦当文字」と呼ばれ、今でも篆刻やはんこなどに好んで用いられるという。

現在、警備の方がどうなっているのか?「杜陵保管所」の職員は、「この広大な敷地を職員数人と2台のバイクだけで見回るのは無理」と嘆く。しかも最近の盗掘犯はハイテク化しており、以前よりさらに捕まえにくくなっているという。

盗掘犯はお目当ての「瓦当」だけを持ち去るために、貴重な歴史文化財である筒瓦をどんどん割っていく。中国人すべての財産である「杜陵」を守る方法はないのか?とルポは悔しさをにじませている。(翻訳・編集/NN)

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