中国人の訪日ブーム衰えず、6月も前年比26%増、上半期累計で初の300万人突破=韓国人も「熊本地震」の影響脱し、急回復

八牧浩行    2016年7月20日(水) 18時20分

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6月の訪日外国人数は前年同月比23.9%増の198万6000人と、6月として過去最高を更新した。このうち中国は26.0%増の58万2500人。1〜6月累計では前年同期比41.2%増の307万6000人と早くも初の300万人の大台に達した。資料写真。

2016年7月20日、日本政府観光局が発表した6月の訪日外国人数は、前年同月比23.9%増の198万6000人と、6月として過去最高を更新した。中国や韓国など東アジアからの訪日客が引き続き増加。熊本地震による影響が和らいだことも寄与した。今年1〜6月累計の訪日外国人客数は1171万4000人と、6月に入り1000万人を超えた。

 

6月の国・地域別統計では、トップは中国で、26.0%増の58万2500人。3カ月連続で50万人を突破するなど好調を維持。1〜6月累計では前年同期比41.2%増の307万6000人と早くも初の300万人の大台に達し、年間で600万人を超える勢い。次いで台湾が同15.2%増の39万7800人、韓国は同38.1%増の34万7400人だった。韓国は「熊本地震」の影響により、5 月の訪日者数が前年同月比4.2%減となったが、急回復した。

日本政府観光局によると、夏休みシーズンの開始と継続的な訪日旅行プロモーションの展開、クルーズ船の大幅な寄港増加などが、訪日外国人が増加した要因となった。

7月は年間を通じて最も訪日外国人数が多い月で、東アジアから多数のクルーズ船の寄港が予定されており、マレーシアやインドネシアではラマダン明けの旅行シーズンを迎えることから、訪日客は増加すると見られる。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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