人民元基準レート大幅引き下げ、対円で16.7円、3年ぶり低水準=対ドルでも5年半ぶり―世界的な金融市場混乱で

八牧浩行    2016年6月27日(月) 11時44分

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27日、中国人民銀行は、人民元の売買の基準となる為替レート「基準値(中間値)」を大幅に引き下げた。対ドルで5年半ぶり、対円で3年ぶりの低水準となる。写真は人民元。

2016年6月27日、中国人民銀行は、人民元の売買の基準となる為替レート「基準値(中間値)」を大幅に引き下げた。対円の基準値は100円=6.5042元(1元=16.7円)で、前週末24日の基準値(6.2725元)に比べ0.2317元の大幅な元安・円高。基準値としては13年6月17日以来約3年ぶりの元安水準となる。

対米ドル基準値は1ドル=6.6375元で、24日の基準値(6.5776元)に比べ0.0599元の大幅な元安・ドル高。2010年12月23日以来およそ5年半ぶりの元安水準だ。

英国の国民投票でEU離脱が決まったことを受けて、世界の金融市場が混乱、特に「割安通貨」と見られている円が買われ急騰したことが背景となっている。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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