中国が「タブー」だったはずの題材でドラマを製作、韓国メディアが驚き「米国を恐れなくなった」

Record China    2016年6月10日(金) 22時0分

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7日、朝鮮戦争を描いたテレビドラマが中国で放映されており、「中国の新たな外交姿勢を反映している」との見方が出ている。

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2016年6月7日、米国への抵抗と北朝鮮への支援を描いたテレビドラマ「38線(38度線)」が中国で放映されているが、この中国初の朝鮮戦争を題材にしたドラマが韓国人の議論を呼んでいる。中国メディア・観察者網が伝えた。

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韓国紙・中央日報は3日、「朝鮮戦争をドラマの題材にしないという不文律を中国が破った」と伝えた。米国を刺激するような行動を避けるため、これまでは中国では朝鮮戦争に関わるドラマの製作、放送はタブーとなっていたという。

従来の方針から一転して、朝鮮戦争を正面から扱うドラマが放送されたことについて、「これまでとは異なる、中国の新指導者の米国の顔色をうかがわない外交姿勢を反映している」との見方が出ている。

ドラマ「38線」は、4月に雲南省と陝西省で先行放送された後、5月28日から北京市や遼寧省、安徽省でも次々に放送がスタート。衛星テレビで放送されているため、中国全土で視聴できる状態にある。北京市と遼寧省ではゴールデンタイムに放送されており、視聴率も高いという。

中国では1950〜60年代には朝鮮戦争を扱う映画がいくつかあったが、その後は制作されなかった。2000年に制作された「抗美戦争(抗米戦争)」は反対に遭い、翌年予定されていた上映は中止となったが、これは当時、同時多発テロ事件が起きたばかりで、米国を刺激することが懸念されたためだと中央日報は伝えている。(翻訳・編集/岡田)

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