Record China 2007年12月20日(木) 21時49分
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北京のある村で、村人が次々と集団離婚する事態が発生、その原因は村の選挙にあったことが判明した。写真は結婚証。
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2007年12月17日、今年9月、北京市懐柔区の后安峰村で、村の代表選挙が始まった。ところが、この選挙のさなか、誰も予想しなかった異様な事態が発生した。新京報が報道した。
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この人口わずか百数十人の小さな村は“党支部書記派”と“村主任派”に二分され、久しく確執があった。選挙は戸単位の投票で行われた、村は71戸。3グループに分けられ、2グループの選挙がすでに終了しており、その約3分の2の票が村主任に投じられていた。党支部書記とその支持者はこれを知り、強い不安にかられた。
両派閥間の均衡をはかるため、党支部書記を支持する10戸あまりの村人が、票数を増やすためにとった手段は「離婚」だった。離婚することで戸籍を増やし、票を増やすという作戦だった。ただ戸籍を分けるだけでも票を増やすことはできたが、戸籍の管理担当者は村主任派だったため、やむを得ず離婚作戦に踏み切った。
それまで第3グループでは、両派閥は五分五分だったが、離婚作戦が功を奏し、党書記支持派の圧勝となった。これにより、先の2グループでの結果と合わせて両派閥でようやく均衡がとれたが、結果、20戸もの村人が離婚するという異様な事態となった。
懐柔区政府宣伝部関係者は、この件に関して、村人が票数を増やそうとしたのは自己の権利を守らんがためであり、選挙意識と権利保護意識強化の現れとも言えるが、それでもやはり離婚という手段はいきすぎだ、と語っている。今後、政府は両派閥の確執の仲裁と村人に冷静になるよう対応を講じたいとしている。(翻訳・編集/岡田)
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