外務省は「世界記憶遺産」について英語名の「Memory of the World」の直訳である「世界の記憶」との新名称に改め使用を始めた。日本政府は10年、日本ユネスコ国内委員会の小委員会で「ユネスコ記憶遺産」の名称を了承していたが、「遺産」を意味する「Heritage」の語が英語名に含まれていないことから今回の変更に至ったとされる。条約に基づいて政府が申請する世界遺産や無形文化遺産と異なり、個人・団体でも申請可能かつユネスコ内部の議論で登録が決まる「記憶遺産」について、他の「遺産」との混同を防止する狙いもある。
この記事のコメントを見る