Record China 2007年12月16日(日) 19時21分
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中国の国宝として愛されるパンダだが、密猟事件が後を絶たない。四川省雅安市宝興県パンダ保護区だけでもここ20年で19頭が密猟の被害に遭っている。背景には天文学的な価格で毛皮を取引する市場がある。写真は押収された毛皮。
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2007年6月、四川省雅安市宝興県パンダ保護区の竹林に現地のハンター・李啓均(リー・チージュン)は潜んでいた。パンダを見つけ接近すると、2発の銃弾を発射、パンダを撃ち殺した。その後、李はその場で獲物の皮をはぎはじめたという。李の生々しい証言は大きな波紋を呼んでいる。南方週末が伝えた。
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宝興県は世界で初めてパンダが発見された地。パンダの故郷とも呼ばれ、保護区には全国の約10分の1にあたる143頭が生息していると見られる。同県ではここ20年間に19頭ものパンダが密猟の被害に遭ったと見られている。
密猟が後を絶たないのはパンダがもたらす莫大な収益のため。パンダの毛皮は天文学的な価格で取引され、末端の密猟者が受け取る報酬も50万元(約650万円)に達すると見られる。辺境の貧しい農民にとってあまりに魅力的な金額といえる。相次ぐ国宝の被害に政府は徹底調査を指示、対策を進めている。(翻訳・編集/KT)
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