Record China 2006年12月30日(土) 15時33分
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真夏の炎天下で、新規開店レストランのオープニングスタッフが、特訓を乗り越え優雅なウォーキングスタイルと友情を手に入れた。オーナーの心にくい作戦だろうか。
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2006年7月13日、最高気温36度を記録する真夏日となった南京(なんきん)市にある賑やかな公園沿いの道端。何やら若い男女が団体になって、行ったり来たりを繰り返している。片手にお皿を持ち、最初はその歩きが大変ぎこちなかったのだが、見ているうちにだんだん颯爽とした姿になってきた。しかし、なんとも不思議な光景だ。
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話を聞くと、彼らはこの近所に間もなく新規開店する、レストランのオープニングスタッフだという。店のオーナーに接客のいろはを教わっている中で、お皿を運ぶ態度や中途半端なやる気など、サービス業に関わる気構えの未熟さを指摘され、激しく怒られてしまったらしい。そこで、まずは姿勢正しい歩行スタイルを身につけるようにと、炎天下の中で特訓させられているというわけだ。何とも厳しい、熱血オーナーの教育方針だ。
女の子の1人は、厳しい基礎訓練に当初はついて行けず、何度もやめようと思ったが、仲間の励ましもあって少しずつやる気を取り戻したという。今ではピンと背筋を伸ばし、常に笑顔でサービスする接客精神を心得た。オープンに向けて、お客様を迎えることのよろこびが高まり、その日が待ち遠しいそうだ。特訓の成果を見せてもらうと、優雅な身のこなしでお皿を運ぶ、見事なウォーキング姿。それに続いて、仲間たちも彼女を後押しするように歩き出した。そこには一緒に泣いて成長した者たちの、友情が芽生えていた。オーナーによると、最初に彼らの態度に激しく怒ったのは事実だが、接客技術の向上を仲間と協力することで、彼らの友情育成の意味もこめていた作戦だったそうだ。熱血なオーナーの心にくい怒りの演出により苦難を乗り越えた真面目な彼ら。この先、レストランを支える頼もしい存在になることだろう。
<2006年も残りあとわずか。レコードチャイナでは、政治や経済、事件など、中国で話題となったニュースを通じて、中国の「今」をありのままに伝えてきた。2006年を総括する特集として、ニュースの中から垣間見えた、笑いあり、涙ありの出来事をシリーズでご紹介。2006年を代表する「喜怒哀楽」を、さまざまな登場人物とともにお楽しみ下さい。>
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