<シリーズ・少数民族のふるさとを訪ねて2>薄墨色の広がるナシ族のふるさと・雲南省麗江

Record China    2007年12月17日(月) 14時58分

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1997年、世界文化遺産に指定された雲南省北西部の麗江旧市街。金沙江のほとりにあり、玉龍雪山を北にいただく薄墨色の街並みには、いまも独自の文化を脈々と受け継ぐナシ族が住んでいる。

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1997年、世界文化遺産に指定された雲南省北西部の麗江旧市街は、古くよりナシ族の王都として栄えた標高2400mの街である。金沙江のほとりにあり、玉龍雪山を北にいただく街並みには、薄墨色の瓦でふいた旧来の木造家屋が1000軒以上もとギッシリ立ち並びんでいる。細い路地が入り組む間を、清らかな雪解け水の生活水路が縫うように流れ、そのほとりに柳がそよぐ風景が、昔と変わらずそこにある。

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歴代王朝の地方行政機関として、また、雲南の茶葉とチベットの馬を取引する西南シルクロードの要衝として800年間もの間、栄えてきたナシ族の都。雲南、四川、チベットの民族文化が溶け合うこの三角地域には、今もナシ族をはじめとする110万人が生活している。8世紀ごろに青海省から南下してきたといわれるナシ族は、他民族の侵略をかわしながら長く独自の文化を守り抜き、「蟻のように勤勉に働き、蝶のように楽しく生活する」という独自の哲学を貫いてきた。

世界で唯一現存する象形文字のトンパ文字をはじめ、トンパ舞といわれる民族舞踊、壁画に残されたナシ画、自然を崇拝するトンパ教など、独特の高度な文化が脈々と彼らの間に受け継がれ、これからも守られ続けていく。本記事は、全8回シリーズの第2回。((翻訳・編集/愛玉)

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