＜早分かり＞「東方の宝石」トキ、日中両国で保護・繁殖進む

2007年11月20日、中国から寄贈され、日本で繁殖に成功したトキ13羽が中国に返還された。一時は絶滅寸前だったトキだが、日中両国で人工繁殖による個体数の回復が続いている。

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トキはかつて中国・ロシア極東地区・朝鮮半島・日本に広く分布していた。純白の羽毛と真っ赤な頭部のコントラストが特徴的で、中国では「東方の宝石」と呼ばれ、日本では「国鳥」とされている。

一時は絶滅寸前にまで追いやられたが、中国では人工繁殖に成功。個体数は700羽以上にまで増加した。日本でも中国に寄贈されたトキによる繁殖に成功、現在95羽にまで増加した。今回、寄贈されたトキの子供を中国に引き渡すと同時に、新たに2羽のトキの寄贈を受け、過度の近親交配に陥らないように配慮している。（翻訳・編集/KT）