流動人口の違法出産、全体の6割以上に―中国

2007年11月13日、新華網によれば、人口計画出産委員会の張維慶（ジャン・ウェイチン）主任が前日、全国農村人口と計画出産工作会議において、中国の流動人口の計画出産管理サービスが思うような効果をあげられなかったことを明らかにした。流動人口による違法な出産は全体の60％以上を占めているという。

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張主任は、現在のところ、流動人口の流出地と流入地の間には不完全な協力体制、不透明な管理職責、情報伝達の遅滞などといった問題が山積しているため、まとまったサービスができておらず、流動人口の計画出産の合法的な権利を保障することは難しいとし、それによる一部の故意な多出産や処罰を逃れるための流動人口が新たな悪循環を生んでいるとした。

流動人口は主に精力旺盛な世代の都市流入ブルーカラーで、省を越えた流動や一家総出での移住、女性の割合が高いなどといった特徴が見られる。統計によれば、06年の全国流動既婚出産女性のうち、22％が計画出産に関する無料サービスが受けられておらず、約80％の流動人口は現在の居住地において無料の避妊具、避妊薬をもらったことがないという。（翻訳・編集/岡田）