2016年1月21日、環球時報によると、韓流ガールズユニットの台湾人メンバーが謝罪に追い込まれた問題で、韓国政府が外国籍の芸能人の「リスク管理」に乗り出すことがわかった。

韓国のガールズユニットTWICEの台湾出身メンバーのツウィ（周子瑜）は先日、韓国のバラエティー番組に台湾の旗を持って出演したことを「台湾独立支持派」の証拠だと指摘され、中国のネットユーザーから猛烈な批判を浴びた。TWICEの所属事務所であるJYPエンターテイメントは混乱を避けるため中国での活動取りやめることを発表するなど、火消しに追われたほか、ツウィ自身も謝罪に追い込まれた。

韓国・文化日報によると、韓国文化体育観光部は、韓国で活動する外国人タレントが増えていることから、韓国政府がテレビ出演時の注意事項などをまとめた規範を策定する方針だと明らかにした。中国では20日から「2016年韓国旅行年」のイベントが開催されており、観光業への影響を避けるための措置とみられる。

ツウィの騒動について、韓国・毎日経済は専門家の話を引用して、「この騒動は一部の韓国の芸能会社が外国文化を理解していないことを示している。彼らは各国の状況について細かく研究する必要がある」と指摘。中央日報は「中国市場を重視していることから、韓国のグループの中には中国人メンバーが含まれていることがある。韓国の芸能界は中国のネットユーザーの反応を気にしている」と伝えている。

また、聯合ニュースは、「韓国の芸能事務所は、所属するタレントに他国の文化や政治状況を教育するなど、リスク管理に乗り出した」と伝えている。あるレコード会社の関係者は、「タレントが中国、日本、台湾などでイベントに参加する時、会社はメディアに対して先に取材概要を連絡するよう求め、よく研究した上で敏感な問題に対応している」と語っている。韓国芸能界にとって中国のファンは上得意。失えば大きな打撃は避けられない。（翻訳・編集/北田）