2016年1月4日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国で一家を乗せた乗用車が海に転落し、子どもを含め乗っていた全員が死亡するという痛ましい事故が2件相次いで起こった。

1件目はこの日午前10時39分ごろ、韓国南部・全羅南道海南郡の船着き場付近で乗用車が浮いているとの消防への通報で発覚した。捜索の結果、車の中から54歳の女性とその姉（57）、女性の息子とみられる10代男性の3人の遺体が見つかった。船着き場に設置された防犯カメラの映像で、前日の午後7時30分ごろ、3人の乗った車が海に転落したことが分かった。

もう1件は、同日午後0時36分ごろ、同じ全羅南道新安郡のノリ養殖場付近に車が浮いているとの通報があった。車の中から32歳の女性と5歳の息子が遺体で見つかり、午後4時前になって近くの海域で7歳の娘も遺体で発見された。

いずれの事故も警察が原因を調査中だが、韓国のネットユーザーの間では子どもを道連れにした心中との見方が強くなっている。

「新年早々、なんということだ」

「何の罪もない子どもまで連れて行くなんて」

「子どもを所有物と思っている親のすることだ」

「最近はこういう人たちの気持ちが分からなくもない。家族同士のやりとりもなく、経済的にも苦しく…本当に生きるのがつらい」

「子どもに罪はないけど、自分たちが命を捨てたくなるほどつらいと思った世の中に、子どもを置いていくわけにもいかなかったんだろう」

「自家用車を買えなかった時代にはこういう自殺はなくて、こうして車に乗れる今になって自殺が増える。皮肉な世の中だね」

「海岸の道路はガードレールがなくて危険な場所が多い。僕も家族みんなを乗せた車で海に落ちそうになったことがある」

「僕たちには分からない事情があったんだろう。ご冥福をお祈りします」

「結婚は本当に必要な人だけがすればいい」

「新年早々、夫婦げんかでもしたのかな。結婚したら個性を殺して暮らすべきなんだけどね。子どもがいたらなおさらだよ」（翻訳・編集/吉金）