中国の通貨、SDR入りで世界の主要5通貨に、比重は日本を上回る世界3位―中国メディア

Record China    2015年12月1日(火) 11時52分

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11月30日、国際通貨基金(IMF)は同日の理事会で、特別引き出し権(SDR)の構成通貨に中国の人民元を追加することを決めた。写真は人民元。

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2015年11月30日、国際通貨基金(IMF)は同日の理事会で、特別引き出し権(SDR)の構成通貨に中国の人民元を追加することを決定した。現制度後初めての追加となり、人民元は円やドルと並ぶ国際通貨になったといえる。人民元は来年10月から正式に採用される。北京青年報が伝えた。

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SDRは1969年に発効したIMF創設の国際準備資産。通貨危機などに陥った国がSDRをほかの加盟国に渡すと、ドルやユーロ、英ポンド、円などの主要通貨と交換できる。これまで主要通貨は四つだったが、中国の人民元が加わったことで5通貨となる。

SDRの価値は構成通貨を組み合わせて決める「バスケット方式」で、構成通貨と構成比は5年ごとに見直され2015年がその年だった。構成比は市場や外貨準備での使用割合を基に算出し、各通貨の国際的な重要度を示す。同日に公表された新たな構成比では、米国(41.73%)、ユーロ(30.93%)、日本円(8.33%)、ポンド(8.09%)といずれも減少。新たに追加となった人民元は10.92%で日本円と英ポンドを上回り3位に入った。

人民元のSDR入りについて中国のエコノミストからは、「発展途上国である中国の通貨がSDR入りしたことは、通貨としての人民元が世界に認められたことになる。これは世界経済が変化していることを示している」との指摘も聞かれている。(翻訳・編集/内山)

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