2015年11月30日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の発電における原発依存率が世界4位である一方、再生可能エネルギーの割合は世界最下位圏の82位にとどまることが分かった。

30日、米中央情報局（CIA）の「ザ・ワールド・ファクトブック」によると、韓国の発電設備容量は94ギガワットで、世界13位。年間電力生産量は517テラワットで世界11位、同消費量は482テラワットで世界10位だった。

また、発電容量のうち原発が占める割合は26．8％で、フランス（48．8％）、アルメニア（34．3％）、ベルギー（30．4％）に続き、世界で4番目に高かった。中国（1．5％）の約18倍、日本（15．1％）の約1．8倍に達する。一方、再生可能エネルギーの割合は1．9％で、世界82位。中国（9．0％）や日本（3．8％）を大きく下回った。1位はデンマーク（43．1％）で2位はドイツ（41．2％）だった。

これについて、韓国メディアは「主要先進国が温室効果ガス削減のために再生可能エネルギーを未来の戦略産業にし、大規模な投資に力を注いでいる中、韓国は世界の流れに逆行している」と指摘。エネルギー業界の関係者は、「国土面積や人口を考えると、韓国はエネルギー多消費国といえる」とした上で、「原発依存率が非常に高く、再生可能エネルギーの割合が低いという両極化を解消するための政策を推進すべきだ」と指摘した。

これを受け、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

「韓国にこれ以上原発を増やしてはいけない。部品に関する不正が多過ぎて、いつ原発が爆発するか分からない」

「何も考えずに原発に依存するほど、韓国は危険に近づき、世界の流れから遠ざかっていく。核エネルギーは神の祝福ではなく、悪魔のほほ笑みということを忘れてはならない。福島原発のような悲劇が、いつ韓国を襲うか分からない」

「発電コストが安いという理由で原発を増やしているが、原発が危険だということは日本を見れば分かる。今後はクリーンエネルギー分野を開拓していくべき」

「資源の少ない国が世界12位の競争力を維持するためには仕方のないこと」

「デンマークのように風力発電が可能なわけでもないし…。韓国は原発のおかげで電気を安く使うことができているのだから、多少の危険は受け入れるべき」

「原発をしっかりと管理し、増やしていくことを考えるべき。原発ほど効率的なエネルギーはない。再生可能エネルギーといっても、維持するための管理費が莫大だ」（翻訳・編集/堂本）