2015年11月17日、韓国・東亜日報は、国連の潘基文（パン・ギムン）事務総長が近く訪朝するとの情報について、その発表方法や時期が物議を醸していると報じた。

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記事は、「事務総長の訪朝という国連の重要関心事であるはずの情報が、当の潘氏がトルコを訪問中に、しかもニューヨーク時間の日曜（15日）の夕方に伝えられた」点に疑問を呈し、この報道には、国連内外からも「フランス・パリのテロで世界が衝撃に包まれている状況で、国連事務総長が（北朝鮮の）平壌を訪問するのはおかしい」との否定的な反応が出ていると伝えた。

報道を受け、国連スポークスマンなど関係者には記者からの確認が相次いだが、反応は「ノーコメント」「話すことはない。事務総長室に問い合わせてほしい」など素っ気ないものばかり。事務総長室がその後ホームページに掲載した内容も、「事務総長は朝鮮半島の（南北）対話、安定と平和の増進のためにあらゆる役割を果たす準備ができていると常に語ってきた。訪朝計画に関して、現在のところこれ以上言うことはない」と、訪朝の具体的な内容については何も触れていない。

一方、韓国大統領府関係者は、潘氏の訪朝について「初めて聞く話。まったく知らなかった」とし、韓国統一部は「訪朝の申請は受け付けていない」としている。

韓国人の潘氏が初めて訪朝するとすれば、韓国にも少なからぬ影響があると思われるが、韓国のネットユーザーの関心はそれほど高くないようだ。

「韓国は政治に夢中になり過ぎだよ。何にでも政治的な解釈を付けようとする」

「一介の記者の質問に、国連が何でも答えなきゃいけないのか？国連は子どもの遊び場じゃないぞ」

「韓国はメディアで始まりメディアで駄目になる。すべての捏造（ねつぞう）はメディアから」

「（事務総長は）大統領選挙の準備を始めるんだよね」

「でも、北朝鮮に何しに行くのかな？」

「韓国政府は知らないことばかり」

「潘基文さんが国連事務総長として北朝鮮に行くんだから、韓国政府の承認は必要ないはず。これにあれこれ言うのはさすがにやり過ぎだよ」

「大統領府が知らないのは当然だ。そもそも、朴槿恵（パク・クネ）大統領をはじめ、何一つ事実を分かってないんだから」（翻訳・編集/和氣）