中国の論文、世界の学術誌が相次ぎ撤回=代筆や評価で不正が横行―中国メディア

Record China    2015年11月14日(土) 7時9分

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13日、新華社通信は、海外の学術雑誌に掲載された中国の論文が相次ぎ掲載撤回されたことについて、業界内で不正が横行していると伝えた。写真は中国の書店。

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2015年11月13日、新華社通信は、海外の学術雑誌に掲載された中国の論文が相次ぎ掲載撤回されたことについて、業界内で不正が横行していると伝えた。

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今年3月、英国出版社は43件の論文を撤回。うち中国のが41件だった。さらに8月にはドイツの学術誌が64件の論文を撤回し、大部分が中国のものだった。10月には「ランセット」「セル」といった学術誌を発行している国際的な出版社「エルゼビア」が9件の論文を撤回。全て中国のものだった。論文撤回の理由についてこれらの出版社は、「第3者機関の評価に不正があった」と述べている。

なぜ中国の論文が相次ぎ撤回されるのか、中国の関連機関は、代筆や同業者による評価などで不正が横行していると明らかにした。

同業者による評価は論文掲載の重要な判断基準になるが、中国の関連機関の調査によると、中国の論文では第3者機関が偽りの評価を提供していることが判明。論文に対して肯定的な評価を行い、関連の資料と共に学術誌に投稿しているという。撤回された論文の大多数ではこうした不正が見られ、中には論文の執筆代行を行う不正も確認された。中国の関連機関はこうした不正の取り締まりを強化し、関連の規定にのっとり処理するとしている。(翻訳・編集/内山)

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