ギネス記録申請は「内容を吟味すべき」54.1%―中国

Record China    2015年11月3日(火) 13時40分

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10月30日、ギネス世界記録は、数年前から中国人には「数量」だけに熱中する傾向がみられる。写真は世界最大としてギネスに申請したチャーハン。一部をブタの餌にしたことが発覚し、記録を取り消された。

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2015年10月30日、ギネス世界記録はこれまで、一般市民がさまざま特技を世界に披露する場を提供し、人々が「己を越える」ことで、何かを成し遂げるよう励ましてきた。だが、数年前から、中国人には「数量」だけに熱中する傾向がみられる。「最も大きな餃子」や「最も大きなソファ」など、「世界一」は珍しくなくなり、へたをすると千人規模や万人規模で参加する始末で、その勢いたるや何とも凄まじい。中国青年報が伝えた。

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中国青年報社会調査センターはこのほど、民意中国網と問巻網を通じ、1826人に対するオンライン調査を実施した。その結果、回答者の44.5%は、「ギネス世界記録の申請は、平凡な人が非凡なことを成し遂げるよう奨励するという意味で価値がある」と答えた。また、「人海戦術や銭海戦術(人や金の多さ)によるギネス記録達成は、全く意味がない」と考える人は43.8%に達した。「申請内容と質をもっと吟味すべき」という意見の人は54.1%に上った。

「国内各地がギネス世界記録を打ち立てた」というニュースに対して、「非常に関心がある」と答えた人は17.0%、「まあまあ関心がある」は58.2%、「関心がない」は21.5%だった。

黒竜江大学に通う呉園奇(ウー・ユエンチー)さんは、「一部の地方では、最も大きなピザや月餅を作って、ギネス申請をしている。大きなモノを作りたいと思えば、いくらでも作ることは可能だ。だが、マンパワー・物資・お金に糸目をつけず、斬新さについては何も追求しない場合、一体何の意味があるのだろう。このような行き過ぎた行為なら、何もしない方がまだましだ」と指摘した。

北京師範大学学生の谷峰(グー・フォン)さんは、「企業の中には、自分たちの実力を誇示し、影響力と知名度を広げるために、ギネス申請を行うところもある。確かにこれは、最良のマーケティング方法だと言えよう」と話した。

ギネス・ワールド・レコード大中華区商務総監を務める費為民(フェイ・ウェンミン)氏は、「ギネス記録は、お金を積んだからといって買えるものではない。だが、弊社ビジネス部門は、申請者のニーズに応じて、最も適した課題プロジェクトを提供することで、関連製品の知名度や認可度が上がることを望んでいる」と述べた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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