Record China 2015年10月21日(水) 14時5分
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13日、中国メディア・新浪は、読書を好まない人が多い中国でも高い人気と知名度を誇るミステリー作家の東野圭吾氏について、「推理小説だけではない、多元的な作品性がある」と評した。資料写真。
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2015年10月13日、中国メディア・新浪(Sina)は、読書を好まない人が多い中国でも高い人気と知名度を誇るミステリー作家の東野圭吾氏について、「推理小説だけではない、多元的な作品性がある」と評した。
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多数の作品がドラマや映画化されていることが入り口になって、中国でも多数のファンを獲得していると考えられる東野氏。中国でその知名度を上げたのは、直木賞受賞作であり映画化もされた「容疑者Xの献身」で、これ以外にもほとんどの作品が中国語訳(台湾版・中国版共に)で出版されている。現在は2014年5月に中国で発売された「ナミヤ雑貨店の奇跡(中国語題:解憂雑貨店)」がロングセラーを記録している。
東野氏はミステリーやサスペンスを得意としているが、その守備範囲は何もそれだけにとどまらない。13日、中国メディアの新浪は「推理小説以外のおススメ作品」を特集した。「有名作品以外にも読むべき著作が多数ある」とした上で、「2014年末に行われた調査では、日本の読書愛好家の4割近くが最も好きな作家として東野氏を挙げている」と紹介。中国でも抜群の知名度と人気を誇る村上春樹氏を超えているとした。
また、その作風については「平易かつ淡々とした語り口が特徴的だ。また、多くの推理作家とは違い、人間性の描写に重点を置いている。一つ一つの謎の裏に人間の美醜が隠れている」と評する。中国の一般読者からも以下のような熱心かつ鋭い評価が寄せられている。
「小説なんて1冊も読んだことがなかった僕が夢中になった」
「初めて東野さんの作品を読んだ。この数日間、キンドルを充電する暇がなかった。これ以上に読みたい本なんてないというくらいおもしろかった」
「読んでいて重くてツライのに、どうしてもやめることができない。そして読後感も重々しい」
「構成力がスゴイ。ただの推理小説に終わらず、一人一人の人物が相互に絡み合って初めて物語全体が完成する」
「決して華やかな文体ではないのに読者を引きつける。作品全体を通して愛を追究していて、その愛の描写は重々しく、揺らぎなく、骨身に染みるようで、とても受け止めきれない。それでも手放したくないと思わせる何かがある」
「登場人物の一人一人は何ということのない平凡な人物。彼らが極めて非凡な物語に巻き込まれていく。登場人物の誰かしらは、読者に深い感動や思考をうながしてくれる」
「淡々としたストーリーの中に心をグッとつかむものがあって、読後も余韻が長く続き、日常を取り戻すのに時間を要するような作品ばかり。こうした印象は宮崎駿のアニメ作品に通ずるものがある。衝撃的な結末よりも、その淡々としたストーリー運びにこそそのすばらしさが眠っている」(翻訳・編集/愛玉)
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