世界で2番目に裕福な国・中国、一方で75%の人が低所得層=貧富の格差が深刻な中国、貧困救済で功績のノーベル平和賞受賞者が切り込む!

Record China    2015年10月20日(火) 21時10分

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15日、中国では貧富の格差が大きな問題となっているが、2006年に貧困救済の功績が認められノーベル平和賞を受賞したバングラデシュの経済学者、ムハマド・ユヌス博士は、香港で貧困救済プロジェクトを推し進めると述べた。写真は香港。

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2015年10月15日、スイスの金融機関「クレディ・スイス」が先日発表した世界の富に関する報告で、中国が日本を抜き世界で2番目に裕福な国となったと伝えられたが、リサーチ企業ピュー・リサーチ・センターが7月に発表した報告書によると、2001年から11年までの10年間、中国では中所得層(1日当たりの生活費が10〜20ドル)が急増した一方、全人口の75%が依然として低所得層(1日当たりの生活費が2〜10ドル)に位置していると明らかにしている。中国では貧富の格差が大きな問題となっているが、2006年に貧困救済の功績が認められノーベル平和賞を受賞したバングラデシュの経済学者、ムハマド・ユヌス博士は14日に香港で会見を開き、香港で貧困救済プロジェクトを推し進めると述べた。

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ユヌス博士は「グラミン銀行」の創始者で、同銀行は貧困層向けに低金利の融資を行い、起業といった自立支援を行っている。14日に香港で会見を行ったユヌス博士は、香港でグラミン銀行の貧困救済プロジェクトを推し進め、貧困の改善をサポートすると述べた。

ユヌス博士はさらに、「香港は世界の金融において中心的な存在だが、深刻な貧富の差が生じている。香港は活力と創造力に満ちた都市であるため、(起業したい)貧困層はグラミン銀行のサポートを必要としている」と同貧困救済プロジェクトの有用性を語った。

ユヌス博士の香港での会見を報じた中国網によると、グラミン銀行の貧困救済プロジェクトは世界100カ国余りの国と地域で、累計165億ドル(約1兆9700億円)の融資を行い、貧困の救済のみならず、若者の企業もサポートしている。

同プロジェクトは香港のみならず、中国本土にも進出している。グラミン銀行の中国支店は、すでに江蘇省北部の農村で、300万元(約5600万円)規模のプロジェクトが進行していると明らかにした。(翻訳・編集/内山)

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