2015年10月2日、中国で今年5月、日本人男性2人がスパイ容疑で相次いで逮捕されていたとのニュースは、日本や中国のほか、米国や韓国でも報じられた。日本政府はスパイ活動への関与を強く否定、事件の詳細は明らかになっていないが、日米中韓のネットユーザーは、さまざまに反応している。

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中国・環球時報は日本メディアの報道を引用し、2人は5月に遼寧省の中朝国境付近、浙江省の軍事基地付近で拘束されたと伝えた。中国外交部の洪磊（ホン・レイ）報道官も9月30日の記者会見で「逮捕」を公式に認めた。

これに対し、中国のネットユーザーからは、「日本はずっと中国のことを狙ってきた。日本に対する警戒が必要」などの声が上がる一方

「どうして日本人が中国の軍事基地の場所を知っていたのだろう。中国人だって知らないのに。内通者でもいるのか？」

「日本のことが話題にならなければ、どうやって国内の矛盾に対する視線をそらすんだ？」

「変だな…。中国人は日本経済に大きく貢献しているし、釣魚島（尖閣諸島の中国名）だって日本人に実行支配されるがままになっている。どうしてスパイなんか寄こすんだろう」

「捏造（ねつぞう）で中国と日本の平和を壊そうとしている」

などのコメントが集まった。

米国のネットユーザーは

「たった2人？日本にはたくさんの中国人スパイがいるよ。ゲームが始まるかな？」

「どこの国もスパイ活動を行っている。同盟国であってもそうだ」

「何人の中国人スパイが日本や米国にいるのだろう？彼らを全員、拘束するんだ！中国共産党はいまいましいほど無礼で粗野で凶暴だ」

「米国にも日本人のスパイはたくさんいる。真珠湾を忘れるな。そして2つの原爆を忘れるな」

などと指摘。

韓国・聯合ニュースは事件を「日中関係の悪材料があらわになった」などと報道。韓国のネットユーザーは

「韓国にだって日本のスパイがいる。北朝鮮のスパイより多く、そしてより深く社会に入り込んでいるんだ」

「日本のスパイに間違いない。韓国にも日本のスパイや日本の手先があちこちにいる」

「日本のスパイは韓国の軍、政治、教育にまで手を伸ばしている」

「（日中）両国関係が既に良くない状況でこんなことになり、アジアの平和が脅かされないか心配だ。互いに解決を図ってほしい」

などの声を寄せた。

日本のネットユーザーは

「拘束した以上、中国も捜査した証拠をだしてもらいたい」

「本当にスパイなのか？間違って禁止地域に入り込んだ一般人ではないかという気がしてならない」

「例によって、デジカメやビデオを持ち歩き、日本国内と同じ感覚で撮りまくれば即スパイ容疑でつかまるのが中国」

「チョットした行動がスパイ容疑になっちゃうとか。中国へは、行かない方がいい」

「日本には韓国と中国の産業スパイがわんさかいます」

などと書き込んでいる。（編集/大隅）