2015年9月30日、韓国・聯合ニュースによると、国を代表する企業の売上高を国内総生産（GDP）と比較した時、サムスン電子に対する韓国経済の依存度が、主要15カ国の中で最も高いことが分かった。

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国際通貨基金（IMF）とブルームバーグによると、2014年のサムスン電子の売上高は1959億2000万ドル（約23兆4700億円）となり、韓国の名目国内総生産（GDP）1兆4169億ドル（約169兆8000億円）の13．83％に達した。これはGDPが1兆ドル（約120兆円）を超える15カ国のなかで最も高かった。サムスン電子の売上高が国内よりも海外ではるかに大きいという点で、GDPとの直接的な比較は難しいとの指摘も出ているが、それでも一つの企業の売上高が一国のGDPの14％に達することは問題があるという指摘が出ている。

その他の国では、英国のBPの売上高（前年度基準）は3535億7000万ドル（約42兆3700億円）でGDPの12．01％となったほかは、すべて10％未満。日本のトヨタは5．39％、中国のシノペック（Sinopec。中国石油化工集団公司）は4．35％だった。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「韓国が『サムスン共和国』と呼ばれる理由だ」

「『依存』ではなく、『支配』だろう」

「油やガスを売っている訳でもないのに、これだけ売り上があるということは、サムスン電子がそれだけ素晴らしく、驚異的な企業ということだ」

「サムスンが間違っているところも多くあると思うが、ロッテよりはるかに良い」

「サムスンを含め、現代、ロッテ、SKが倒れたら、韓国の都市の多くが消え去る。悲しい現実だ」

「サムスンが問題なんじゃなくて、サムスンしかないんだよ」

「韓国が大企業中心の政策を行ってきたからだ」

「大企業の横暴に中小企業が脅かされているということだ」

「財閥の財閥による財閥のための国、これが大韓民国の姿だ。政治家と財閥がぐるになって、国民の税金を好き放題に使っても制裁も受けない。誤った政治から国を取り戻さないといけない」

「中小企業や自営業の仕事まで占領している財閥天国の現状。これでは富むものはさらに富み、貧しい者はさらに貧しくなる」（翻訳・編集/三田）