Record China 2007年10月14日(日) 14時57分
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10月12日の報道によると、広東省東莞市で事故死した出稼ぎ労働者の遺骨を海に散骨する海洋葬が行われた。市政府は「墓地不足解消に」と海洋葬を奨励しているが、伝統的な埋葬と異なるやり方に地元市民の反応は今ひとつ。
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2007年10月12日、広東省広州市の地方紙「広州日報」は国慶節の10月1日、同省東莞市の海辺で「海洋葬」が行われた、と報じた。
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亡くなったのは、四川省から同市へ出稼ぎに来ていたAさん。今年9月18日、事故により急死。同月30日にようやく郷里から遺族が到着し、遺骨と対面した。遺族はAさんの葬儀を同市の葬祭服務隊に依頼。市の意向で海に散骨する「海洋葬」の方式で弔うことになった。
実は同市民政局は、かねてから海洋葬を推進する方針を掲げている。同市では毎年平均約8000人が亡くなるが、1人を埋葬するのに平均3平方メートル必要となるため、毎年2万4000平方メートルが墓地として使用されていることに。「このままでは深刻な土地不足になりかねない」と市民に墓地の要らない海洋葬を勧めてきた。ところが、伝統的な埋葬と異なるやり方に拒否反応が強かったのか、これに応じた市民はこれまで1人もいなかった。そのため、今回はからずも他省出身のAさんが記念すべき“適用”第1号となったわけだ。
市政府は、「Aさんの葬儀がいいPRになった」と考えたのか、「来年は集団海洋葬をやりたい」と強気。しかし、「故郷の大地に抱かれて安らかに眠りたい」というのが中国人の一般的考え方。市民がすんなりと市の思惑に乗るかどうか、予断を許さない。(翻訳・編集/本郷智子)
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