2015年9月1日、韓国・朝鮮日報は、3日に中国・北京で行われる抗日戦争勝利70周年を記念した軍事パレードをめぐり、「米中日露4カ国が『四国誌』状態になっている」とした英フィナンシャル・タイムズ（FT）中国語版の記事を紹介、各国の立場と背景を分析し伝えた。

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31日のFT紙の記事は、今回の中国による大国アピールをきっかけに、関係各国の思惑が入り乱れ確執が生じているとした。米国は、中国の域内覇権主義や軍事大国化がアジア太平洋地域、ひいては世界平和にも影響を与えるとして「不安」を抱えている。オバマ大統領は軍事パレード出席を拒否、周辺国にも同様の行動を求め、欧州各国の首脳の多くも米国に倣う対応を取った。一方、こうして中国が西側諸国から孤立する中、ロシアは中国との関係強化を狙えるため、「笑顔」を浮かべているという。

日本の立場については、FT紙は「不服」と表現した。朝鮮日報はその背景を、「日本は『抗日戦勝』と名の付いた軍事パレード自体が気に入らない」、「日本は中国のせいで太平洋戦争に負けたわけではないから、中国の『抗日戦勝』軍事パレードを受け入れられない」などと説明した。

これについて、韓国のネットユーザーからは次のようなコメントが寄せられている。

「米国が日本をかばい、日本が東アジアで威張り散らしている中で、東アジアに平和が訪れるはずがない。日本に東アジアの秩序を任せたら、また第2次世界大戦に戻ってしまう」

「米国は固い同盟国の韓国を押しのけ、戦争侵略者の日本の側に立った。韓国政府の外交力がなかったこともあるけど、予見できなかったのかな」

「安倍首相の奥さんが浮気したらしいけど、安倍に天罰が下ったんだね」

「米国は日本と手を結んで、『不安』なはずがないよ。日米の共通点は、裏表があって卑劣なことだ」

「好き嫌いに関わらず、対日関係において、中国と韓国は同伴者の関係だ」

「米国は不安、日本は恐怖、ロシアは羨望（せんぼう）、韓国は無償、北朝鮮は無視」

「韓国の立場は？まさか、招待されたら参加した方が良いに決まってる、なんて考えじゃないだろうな？」

「四つの強国のどこが勝っても、韓国の立場は変わらない。韓国はとにかく自力を養うべき」

「米国と日本が近くなればなるほど、韓国は中国を選ばざるを得ない」（翻訳・編集/和氣）