経済低迷、株式バブル崩壊、天津爆発…それでも中国人の海外旅行が増え続ける5つの理由―米メディア

Record China    2015年8月24日(月) 16時55分

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23日、米誌フォーブスは、「危機的な時期でも中国人海外旅行者が増え続ける5つの理由」と題した記事を掲載した。写真は今年5月、6000人規模でフランスを訪れた中国企業の社員旅行。

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2015年8月24日、中国・環球時報によると、米誌フォーブスは23日、「危機的な時期でも中国人海外旅行者が増え続ける5つの理由」と題した記事を掲載した。

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中国経済の低迷、株式バブル崩壊、天津の危険物保管倉庫での爆発。中国は困難な1年に直面している。だが中国本土からの海外旅行者数には、いかなる低迷もみられない。今年上半期に海外を訪問した中国人は延べ6190万人。前年同期から13%増えた。その理由として、次の五つが挙げられる。

中国の株式市場は今年、暴騰暴落し、経験の乏しい「庶民投資家」は重大な損失を被った。だが中国で最も豊かな5%にしてみれば、数千ドルの費用でプーケット島やカリフォルニア州でバカンスを楽しむ力が削減されたわけではない。彼らは香港やマカオ以外の海外に繰り出すのに十分な資金を有している。中国経済の低迷で多くの高級ブランドが頭を悩ませているが、五つ星クラスの豪華な海外旅行の「安さ」は、高級スポーツカーのマセラティやブレゲの高級腕時計の比ではない。

天津市浜海新区にある危険物を保管する倉庫で発生した爆発による地下水汚染などの被害は、それほど長期的なものではないのかもしれない。だが当局による情報の透明度不足は、「この国の環境危害は多くの都市が被害を受ける大気汚染にとどまらない」という中国人の懸念を側面から証明するものでもある。「清潔で安全な環境」は、中国人を海外旅行に引きつけるの魅力の一つだが、今後はその傾向がさらに強まるだろう。

中国人は金さえあれば海外旅行に出かけられるというわけではない。ビザ取得の問題がある。中国人に対しノービザもしくはアライバルビザを提供する国もいくつか現れた。昨年末からは、米国、カナダ、豪州、韓国、EU加盟国の多くが続々と、中国人客に複数回入国できる長期ビザを発給するようになった。

中国本土からの旅行先として、2012年上半期には香港とマカオが全体の62%を占めていた。だが今年上半期には、その割合は53%にまで低下している。香港・マカオの観光業界にとっては頭の痛い話だが、世界のその他地域について言えば、中国人の海外旅行者が今後、20%以上の伸びを見せないとしても、多くの国が受け入れる中国人客の数は大幅に増え続けることを意味している。

一定のステータスを有する中国人の間で、海外旅行が固定的な消費スタイルの一つになっていることも大きな理由だ。今後は、富裕層に続き、これまで国内旅行に甘んじてきた層も、海外旅行の大軍団に加わることになるだろう。(翻訳・編集/柳川)

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