欧米の日用化学品メーカーが農村市場に進出、日韓系は売り上げ増―中国紙

Record China    2015年8月22日(土) 13時22分

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13日、外資系の日用化学品メーカーはこのところ、明暗がはっきりと分かれている。

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2015年8月13日、外資系の日用化学品メーカーはこのところ、明暗がはっきりと分かれている。中国人消費者による国内外での「爆買い」によって、日韓系メーカーは大幅な増収を実現、資生堂や韓国のアモーレパシフィックなどが好業績を収めている。ロレアルも今月11日、メディア向けのプレスリリースで今年上半期に過去20年間で最大の成長率を実現したことを発表、「有利な為替相場が積極的な影響をもたらした」としている。蘭州晩報が伝えた。

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P&Gはこのほど、2015年度第4四半期(4〜6月)の決算を発表、同期の同社の純利益は約80%減の5億2100万ドル(約648億5000万円)だった。ユニリーバの半年報告書によると、売上の伸び率低下の影響を受け、今年上半期の利益が18%減の27億2000万ドル(約3388億円)となった。同期、ユニリーバの新興市場での売上高は6%増となり、昨年同期の6.6%を下回った。

一方、日韓系のメーカーは笑いが止まらない。2015年度第1四半期(4月〜6月)、資生堂は黒字転換を果たした。日本国内の売上高は15.7%増の920億円、国際市場での売り上げは24.1%増の1103億円に達した。資生堂は大幅増収の原因として、2014年10月以降に訪日外国人、特に中国人が増えたことを挙げている。「爆買い」のおかげで、資生堂の既存店売上高は9%の大幅増となった。

韓国最大の化粧品メーカー・アモーレパシフィックは、今年第1四半期、韓国および海外市場の売上高が前年同期比26.7%増の計1兆4438億ウォン(約1530億円)に達し、営業利益も同49.9%増と、力強い成長の流れを維持したことを明らかにした。中でも最も重要な海外市場は中国で、2桁成長を維持した。

▼欧米の大手メーカー、農村市場に進出

P&G、ユニリーバ、ロレアルなどは販売のターゲットを農村に向けている。今年6月、同3社は中国ネット通販サイト最大手のタオバオ(淘宝網)と共に農村で事業展開し、60県・1000カ所の村でバス・トイレタリー用品を販売、10県・300カ所の村でスキンケア・メイクレッスンを実施した。

業界観測筋は、「大手日用化学品メーカーが農村市場に進出するのはよいこと。農村の末端市場は大きく、偽物が数多く出回っている。これまで大手メーカーが見向きもしなかった分野が今、肥沃な市場となっている」と指摘する。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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