ドイツ経済は中国の成長鈍化に足を取られるのか=警戒呼び掛ける中、楽観論も―ドイツメディア

Record China    2015年8月11日(火) 14時3分

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9日、ドイチェ・ヴェレは、中国経済の成長の鈍化により、ドイツが大きな影響を受ける可能性を報じた。写真はドイツの港湾。

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2015年8月9日、ドイチェ・ヴェレは、中国経済の成長の鈍化により、ドイツが大きな影響を受ける可能性を報じた。

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1990年と比べると、ドイツから中国への輸出は20倍、ドイツへの輸入は30倍にまで増加している。ドイツと中国の経済は緊密に結びついているのである。

自動車や機械、電機などを中心とするドイツの輸出主導型経済は、中国から大きな恩恵を受けてきた。14年、ドイツから中国への輸出額は745ユーロ、ドイツの輸入額は797億ユーロだった。

だが、中国自動車協会が予測していた新車販売台数の伸び率は、当初の7%から7月には3%に下方修正されている。ドイツの自動車業界は、これにより大幅な収入の減少に見舞われることが予想されるが、中国経済の成長の鈍化は、他の市場で埋め合わせすることができないとの指摘もある。

また、ここ数週間の株安は、中国経済の構造的問題であり、ドイツには直接の影響を与えるものではないと言われている。しかしながら、潜在的なリスクは存在するとして、ドイツ当局の関係者は企業に警戒を呼び掛けている。一方で中国経済はパニックを引き起こす段階にあるわけではなく、メディアが過剰に報じているだけだとの指摘もある。

中国では都市部と農村の収入格差や高齢化、大気汚染といった社会問題が山積しており、7%程度の経済成長率では下手に手出しすることはできないだろうとの分析もある。それでも、HSBCのあるアナリストは「中国経済は十分に強く、現在の困難を乗り越えるだろう」として、「中国の需要はきわめて大きく、工業化のプロセスにはいまだ大きな潜在力がある」と述べるなど、現状を楽観的に見ている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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