ミャンマーで終身刑判決受けた中国人155人、恩赦で全員帰国、過酷な獄中生活語る―中国紙

Record China    2015年8月3日(月) 16時33分

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2日、違法伐採の罪でミャンマーの裁判所から終身刑を言い渡されていた中国人労働者155人が先月30日、恩赦により釈放され無事帰国した。うち1人が過酷な獄中生活を語った。写真は中国・ミャンマー国境付近。

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2015年8月2日、中国紙・華西都市報によると、違法伐採の罪でミャンマーの裁判所から終身刑を言い渡されていた中国人労働者155人が先月30日、恩赦により釈放され無事帰国した。うち1人が過酷な獄中生活を語った。

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四川省出身の張さんは1月4日夜、仲間らとミャンマー軍に捕えられた。その時はまだ「社長が何とかしてくれる。お金を軍に支払えば釈放されるはずだ」と信じていた。張さんらは翌日、近くのキャンプ地に連行された。同7日に再び別の場所に移動。そこで竹製のおりの中に入れられた。張さんはその夜、逃げ出そうと決意し、何度も「用を足したい」と訴えておりから出たが、同行する兵士の銃口は常に張さんを狙っていた。張さんはこのとき初めて事態の深刻さに気づいたという。

同8日、張さんらは4人1組で鉄の鎖につながれ、20数人が1台のトラックの荷台に押し込まれた。早朝から午後にかけての移動の途中で、鎖が偶然外れた1人がトラックから飛び降りて逃走した。だが、数分後には連れ戻され、兵士に痛めつけられた。その後は、荷台から顔を出すことが許されず、背の高い中国人らは車が揺れるたびに頭が荷台から飛び出すため、兵士が何度も銃でその首を突いていた。

張さんは到着した場所の留置場を見て「もう逃げられない」と思った。狭いおりの中に20人以上が詰め込まれ、寝るときは寝返りもできない。最も耐えられなかったのは、トイレにトイレットペーパーがなく、排便するときは桶の水と手で尻を洗わねばならないことだった。さらに最初のうちは、食事に箸もスプーンも与えられず、手で食べるしかなかった。

同12日、ミッチーナーの監獄に移されたが、そこのトイレにも紙はなく、着替えもなかった。食事はまずく、たまに中国から面会に来た家族の差し入れがごちそうだった。ある家族は5回の面会で3万元(約60万円)以上を支払った。

7月22日に終身刑の判決が下ったときは絶望し、「少なくとも7〜8年は刑務所から出られない」と覚悟したという。

同30日に恩赦の知らせを聞いた張さんは、やっと安心のため息をついた。その日の夜、大型トラックに乗せられた張さんら155人は、約7カ月ぶりに中国の地を踏んだ。(翻訳・編集/本郷)

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