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2007年9月、雑誌『ナショナルジオグラフィック』は世界の9大汚染地区を発表。山西省臨汾市がペルーのラ・オローヤ、ロシアのノリリスクに続く3位にランクインした。写真は同市のコークス工場。
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2007年9月、雑誌『ナショナルジオグラフィック』は世界の9大汚染地区を発表、山西省臨汾市がペルーのラ・オローヤ、ロシアのノリリスクに続く3位にランクインした。
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臨汾市は炭坑の街として知られ、空気は粉じんによりひどく汚染されている。あまりの空気の悪さに昼間でも薄暗いほど。同市の病院は気管支炎・肺炎・肺ガンの患者で溢れており、炭坑による空気汚染は住民の生命をも脅かす重大な問題となっている。臨汾市政府もすでに事態の打開に取り組んでおり、今年末までに153の炭坑のうち57を閉鎖、その他の炭坑にも粉じん除去装置を設置すると表明している。
山西省を含む中国各地の炭坑は事故・汚染の源としてここ数年規制の対象に挙げられているが、閉鎖したはずの炭坑がいつの間にか操業を再開しているなど、管理が徹底しないことが問題化している。そのため臨汾市が進めている対策もどれだけ実効性があるのか疑問の声も上がっている。(翻訳・編集/KT)
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