2015年7月10日、陝西省西安市を走る路線バスで、ある女子学生が乗客の代わりに運賃を支払ったことが、中国のネットで話題になっている。

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西部網によると、6日午後3時ごろ、西安の路線バスに大荷物を持った女子学生が乗り込んできた。その後、空いている席に荷物を置くと、運転席まで行き、乗車してくる乗客たちの運賃をICカードで支払った。女子学生は「西安の大学を卒業して河北省の大学院に進学するので、今後、西安を訪れる機会は少なくなる。カードにはまだ残高があるので」と説明した。その後、女子学生と話をしたという乗客によると、女子学生は「文化的な雰囲気が漂う西安がとても好きで、西安人の飾り気のないところも好き」と話したという。

乗ってきた乗客はみんな非常に感動した様子で、カードで支払ってもらった代わりにと現金を差し出す人もいたが、女子学生は受け取らなかったという。女子学生は数駅にわたり、乗ってくる乗客の運賃を支払い続けた。

このニュースに、中国のネットユーザーからは、次のようなコメントが寄せられた。

「美しい心を持った子だね」

「探し出して、おれの彼女にしたい」

「これ見たら泣きそうになった」

「拾ったカードで良いことできてよかったね」

「返金できないから使っただけだろ」

「チャージした金が返金されないからだろうっていう意地の悪いコメントが多いが、残念ながら西安のカードは返金できる。彼女はただ自分の思いを表現しただけだ。ネットに張り付いてるようなやつらにはわからんだろうな」

「中国が強大になれないのは、心の狭いコメントをするやつらのせいだ。彼らは常に、他人が考えていることは自分と同じようにひねくれていると思っている。他人が良いことをしても、彼らの目にはパフォーマンスとしか映らない。かわいそうだな」

「彼女が今後も素晴らしい生活が送れますように」

「西安はあなたの家よ。いつでも帰ってきてね」

「善良な心を持ったあなた。これから世界があなたを裏切らないことを祈ります」（翻訳・編集/北田）