Record China 2015年6月17日(水) 11時20分
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15日、中国経済の成長が量から質への転換を迫られる中、中国の石油消費量にも変化が現われている。かつてのような経済成長と石油需要との正比例の関係が崩れ、世界の石油市場に影響を及ぼしている。資料写真。
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2015年6月15日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、中国経済の成長が量から質への転換を迫られる中、中国の石油消費量にも変化が現われていると報じた。かつてのような経済成長と石油需要との正比例の関係が崩れ、世界の石油市場に影響を及ぼしている。16日付けで中国・環球網が伝えた。
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中国の石油に対する膨大な需要によって、サウジアラビアは巨万の富を得てきた。
一方、中国の経済成長は現在、減速しつつあるが、たとえ以前のような高い経済成長を保った状態であったとしても、産油国にとっては必ずしも福音とはなっていないであろう。その理由は、中国経済の成長と石油需要増加の関係に変化が生じているからだ。
中国の国内総生産(GDP)の成長は、これまでは石油に対する需要と正比例の関係にあり、石油消費量は90年代の約2倍に相当する1日約40万バレルの水準で増加してきた。こうした膨大なニーズによって、石油価格は08年に最高を記録し、サウジアラビアなどの産油国は大いに潤った。
しかし現在、中国経済の成長と石油に対する需要の増加の関係には、変化が生じている。11年の中国のGDPは、03年の2倍以上になったが、石油消費の増加量は当時の状況とほぼ同じだ。
国際通貨基金(IMF)の推計によると、中国の今年のGDPは、過去5年とほぼ同水準の1兆3000億元(約26兆円)増加する。しかし、石油に対する需要は1日当たり32万バレルしか増加しておらず、国際エネルギー機関(IEA)は「中国の石油需要の増加は09年の金融危機以降で最低の水準になる」と予測する。
サウジアラビアなどの産油国にとって、中国の石油需要が減少することはある種の災難だ。産油国は今後、中国という巨大な龍の食欲が減退した市場で、さらに激しい競争を展開しなければならないだろう。(翻訳・編集/秋田)
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