密輸組織の黒幕は日本人!日本産牛肉97トンを不正輸入、その驚きの手口とは?―中国メディア

Record China    2015年6月13日(土) 12時57分

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11日、中国への輸入が禁じられている日本産牛肉を大量に密輸し、これを高額で売りさばいていた密輸組織が上海の警察に摘発された。写真は牛肉。

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2015年6月11日、上海市公安局食品薬品捜査総隊と上海税関密輸総局は、4カ月におよぶ合同捜査により、日本産牛肉の大規模な密輸組織を摘発し、容疑者17人を拘束、牛肉13トンを押収したと発表した。人民網が伝えた。

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合同捜査班は、日本産牛肉を客に提供していた上海響家酒[口巴]有限公司と、日本から牛肉を密輸していた上海万龍食品有限公司の実質的経営者が同じ日本人の男・Yであることを突きとめた。Yは日本で食品専門貿易会社を経営しており、組織の主要メンバーの1人、四川省成都市の楊容疑者は日本に留学中、Yの会社でアルバイトをしていた。楊容疑者はYの指示の下、カンボジアに輸出した日本産牛肉を中国語の書かれた箱に詰め替え、タイのチェンマイに輸出。そこで果物コンテナに積み込み、ラオスへ輸送した後、「果物」の名目で中国・雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州へ陸路で運んだ。

雲南省昆明市に住む郭容疑者は、シーサンパンナで受け取った牛肉を昆明市内の冷凍庫に保存。その後、牛肉を「ハム」と偽って上海に空輸し、上海では上海響家酒[口巴]有限公司の従業員・徐容疑者と陳容疑者、日本国籍のT容疑者が空港から会社まで牛肉を運んでいた。この手口でYはこれまでに97トンの日本産牛肉を中国へ不正輸出していた。

中国は2001年、牛海綿状脳症(BSE)を理由に日本産牛肉の輸入と販売を禁止した。現在、中国国内で日本産牛肉と称して売られているものは、「産地偽装でなければ、不正輸入されたもの」と当局は断定している。日本産牛肉は富裕層に人気があり、日本で100グラム400円の牛肉が上海では800円から1200円で取引され、高級料理店では2000円から4000円で客に提供されているという。(翻訳・編集/本郷)

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