韓国でクルーズ船カジノの自国民開放が議論、賭博文化の拡散を懸念―韓国メディア

Record China    2015年5月28日(木) 16時24分

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27日、韓国政府はクルーズ船内に設けられたカジノ施設への自国民観光客の出入りを年内にも解禁する方針を明らかにしたが、「賭博文化の拡散が懸念される」として議論を呼んでいる。

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2015年5月27日、韓国メディアによると、韓国政府はクルーズ船産業の成長を促すことを目的に、クルーズ船内に設けられたカジノ施設への自国民観光客の出入りを年内にも解禁する方針を明らかにした。中国新聞社が伝えた。

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現在、韓国人観光客は外国籍クルーズ船のカジノには出入りできるものの、自国籍クルーズ船のカジノには出入りすることができないことから、韓国海洋水産部は「妥当性を欠く」としている。しかし、カジノ設置の認可を行う権限を持つ文化体育観光部はこうした姿勢に消極的で、その理由は「賭博文化の拡散が懸念される」ためだという。

海洋水産部は、クルーズ船は今後成長が期待できる産業だとし、外国クルーズ船の売り上げは15%を賭博が占めていることから、その活性化にカジノは不可欠だとしている。海洋水産開発院(KMI)海運政策研究室長は「カジノのないクルーズ船など、ステレオのない車のようなもの」「外国籍クルーズ船だけカジノが利用できる状況では、資産の流出につながりかねない」と主張している。

一方、文化体育観光部観光産業科の関係責任者は、「ギャンブル依存など賭博の心理的影響が懸念される」と指摘。また、韓国の主要旅行代理店の責任者は「ギャンブル目的でクルーズ船を利用する人などほとんどいない。1回のカジノ利用を1000ドル(約12万円)以内に規制すればいい」と主張するなど、議論が高まっている。(翻訳・編集/岡田)

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