塩の名産地はニセ塩が深刻、地元の144万人に危険―湖南省衡陽市

Record China    2007年8月29日(水) 11時18分

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28日、湖南省衡陽市によると、今年に入って3件の重大事件を検挙し、偽塩、密造塩の合わせて78トンあまりを押収。現在2人を逮捕、3人を拘留。写真は北京市内のレストランで偽塩を押収する当局。

2007年8月28日、湖南省衡陽市塩務局政科戴文傑(ダイ・ウェンジエ)科長の説明によると、今年に入って、彼らと公安部門と共同で3件の重大事件を検挙し、偽塩、密造塩の合わせて78トンあまりを押収した。現在2人を逮捕し、3人を拘留している。しかし日に日に偽塩・密造塩の問題が深刻さを増し、重大事件の検挙も喜べない状況にある。

衡陽市は湖南省の重要な塩の生産地で、市内の湘衡塩鉱は現地で非常に有名な企業であるが、ニセ塩、密造塩の流通も深刻な地域である。当局の推計によると、全市720万人のうち、100数万人はヨードの含まれない(中国では食塩にヨードを添加することを義務付け)偽塩を摂取していると見られている。約20%、約144万人の市民が規準に合格した塩を摂取していない恐れがあるという。

7月31日、衡陽市で行われた食塩安全関連の会議上で、湖南省塩務局李建新副局長は、湖南省の食塩計画完成率を発表し、ヨード塩、合格の占める割合は、全国ではトップだが、個別の地区の製塩地帯と比較すると、衡陽市は比較的厳しい状況に置かれていると説明した。食塩の販売数は低下し、市場の偽塩、密造塩が蔓延している。

塩政部門によると、偽塩、密造塩はヨードを含まないため、長期にわたりそれらを摂取するとヨードが不足し、病気を誘発、甚だしきに至っては児童の知力や発育に悪影響を及ぼすという。また、一部の工業塩は多種類の重金属を含み、過度に摂取すると中毒を引き起こし、死に至る可能性もある。ごく少量でも食中毒を起こすものもあり、危険性は極めて大きいという。(翻訳・編集/YS)

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