2015年5月3日、韓国・聯合ニュースによると、韓国銀行（中央銀行）は最近起きているデフレ懸念について、その可能性は低いと一蹴しているが、専門家の間では意見が分かれている。

【その他の写真】

韓国銀行の発言の根拠の一つが、一般人を対象に調査した物価見通しであり、期待インフレ率が2．5％の水準を維持しているという点である。しかし、さまざまな経済統計に接する専門家が見る物価上昇率はこれより低い水準であることが分かった。

韓国銀行によると、経済専門家50人を調査して得た第1四半期の期待インフレ率が1．5％に低下した。この調査を開始した2005年以降の最低値だ。専門家の期待インフレ率は、2013年初めは2．5％水準を維持したが、昨年第3四半期に2．2％に下がり、第4四半期に1．9％を記録するなど、急激な下落を見せた。韓国銀行関係者は、「経済専門家はデータに敏感なので、通常、一般人の期待インフレ率よりも速く変化する特性を示す」と説明した。また、統計庁が発表した4月の消費者物価上昇率は0．4％で、昨年12月から0％台の上昇率を5カ月間継続しており、たばこの値上げ要因を除けば、3カ月連続マイナスとなっている。

この報道に、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。

「インフレは良くて、デフレはだめか」

「今年の年末にはどうなるのかよく見ないと。本当に大変な時代が来るかもしれない。家を買うのは先送りしよう」

「こんな国がこのままやっていけることの方が不思議だ」

「韓国経済は大丈夫か？朝鮮王朝でも500年はもった。韓国はこの先何年もつのか？」

「いまの状況がなぜデフレなのか分からない。物の値段は上がっているように感じる」

「韓国の経済専門家は、アベノミクスは失敗と言っているけど、韓国経済の方が墜落している」

「ニュースを見ると、直ぐにでも国が滅びるようだ。絶望的だ」

「1〜2年後にはまたIMF（国際通貨基金）のお世話になるのか」

「ましなのは不動産と株くらいしかない」

「この先を考えると、子供たちに申し訳ない」（翻訳・編集/三田）