中国版「おしん」といわれたベストセラー小説『春草―道なき道を歩み続ける中国女性の半生記』

Record China    2015年4月15日(水) 19時32分

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日本僑報社はこのほど、中国でテレビドラマ化され大反響を呼んだ『春草』の日本語版となる『春草―道なき道を歩み続ける中国女性の半生記』を刊行した。

日本僑報社(東京・西池袋)はこのほど、中国の女性作家・裘山山氏のベストセラー小説で、中国でテレビドラマ化され大反響を呼んだ『春草』の日本語版となる『春草―道なき道を歩み続ける中国女性の半生記』を刊行した。

原書は上海文芸出版社刊。2009年、第3回「中国女性文学賞」を受賞した現代中国女性文学の傑作で、中国版「おしん」の半生記ともいわれて人気を集めた。日本語版は、徳田好美、隅田和行の両氏が翻訳し、于暁飛氏(日本大学法学部教授)が監修した。

1961年、中国東南部の貧しい農村に生まれた春草は、幼いころから苦労を重ね、偶然出会った男性と結婚したのちも平穏な日々は束の間、火災や夫の不祥事などいくつもの困難に見舞われる。だが、授かった双子の子どもをよすがに、逆境を乗り越えていく春草。幼友達や恩人などさまざまな人間模様が交錯し、激動期の中国社会が鮮やかに浮かび上がる…。

日本語版に寄せて、著者の裘山山氏は「春草を執筆する時、私はいつもある一人の日本女性のイメージを浮かべていました。その女性は『おしん』です。(中略)彼女が幼いころ受けた苦しみ、少女時代の苦悩、辛い環境での不撓不屈の姿勢は、私が描く春草と多くの共通点があります」「日本に渡った『春草』が日本の読者の皆さんにも広く受け入れられ、好感をもっていただけることを私は切に願います」と語った。

日本語版には、著名中国語講師の陳淑梅教授が「貧しい一農村女性の半生を描き、中国社会の深層にも触れることができる」と推薦の言葉を寄せている。(編集/北田

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