2015年3月30日、シンガポール華字紙・聯合早報によると、韓国で10年ほど前に登場した「レンタルペット」は一時的には物議を醸したものの、安価に子犬をレンタルして飼えるとあって、多くの韓国人に歓迎されている。

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韓国にはソウルを中心にレンタルペット店が数十店存在しており、子犬1匹のレンタル料金は、3日で5〜7万ウォン（約5500〜7700円）、1週間だと7〜10万ウォン（約7700〜1万1000円）。ネット上にもこうしたレンタルペットの広告があふれている。

フードなど犬を飼うのに必要な用品も店から客の自宅まで配送できるシステムとなっている。ある店では1日に20件以上もの問い合わせがあり、3日から1週間程度の短期レンタルが多いという。関係者は「客の多くは犬が好きだが、飼い続けるのは負担が大きく、しっかり世話ができるか自信のない人」だと明かす。レンタルペットを利用した35歳の女性は子どもの教育にも良いと話している。

しかし、専門家は生き物をモノ同然に扱うレンタルペットに懸念を示し、犬が好きならば、まずは捨て犬保護センターに問い合わせてみてはどうかと話す。また、韓国建国大学の獣医学教授は「頻繁に主人が替わることは犬に大きなストレスを与えることになり、レンタルペットは倫理的な観点からも推奨できない」と注意を促している。（翻訳・編集/岡田）