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ドイツ旅客機墜落の「5つの疑問」―中国メディア

Record China    2015年3月28日(土) 20時26分

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27日、中国新聞社は、24日に発生したドイツの格安航空会社ジャーマンウィングスのエアバスA320型機が墜落した事故に関し、「5つの疑問」を報じた。資料写真。

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2015年3月27日、中国新聞社(電子版)は、24日に発生したドイツの格安航空会社ジャーマンウィングスのエアバスA320型機がフランス南東部のアルプス山中に墜落した事故に関する「5つの疑問」を報じた。

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疑問その1:機長はなぜコックピットから閉め出されたのか?

調査によって、墜落直前にはコックピット内に副操縦士1人だけが残り、機長は閉め出された状態だったことが判明している。

回収されたボイスレコーダーの解析から、機長がドアをたたいたり、蹴ったりして何とかコックピット内に戻ろうとした形跡が明らかになっているが、ドアを破壊することができず、副操縦士もドアを開けなかった。現在の旅客機においては、テロ防止や安全上の配慮から、コックピットへ入るドアに対し、さまざまな安全機能が設定されており、外部からの力による侵入の可能性はほぼゼロの状態にされている。

今回墜落したエアバスでは、ドアがロック状態の場合、コックピット外の人員は中の人員にロック解除を依頼して入室することになっていた。仮に、何らかの異常が発生し、緊急でコックピットに入室しなければならない場合には、外から「緊急コード」を入力して入室できる設計になっていたものの、中から「ロックボタン」を操作されて拒絶されてしまうと、この方法を使っても入室は不可能だったという。

疑問その2:コックピット内はどのような状況だったのか?

ボイスレコーダーの解析によると、操縦士と副操縦士は正常に会話していたが、機長がトイレなど何らかの用事のためにコックピットから出て、副操縦士1人だけが残った。その後、副操縦士は言葉を発さず、機体降下のスイッチを操作した。

機長は副操縦士に対しドアを開ける要求を続けたが、反応がなかった。続いて録音されていた強烈な衝突音や打撃音は、機長が外からドアを壊そうと試みた音だとみられている。また、墜落直前にもコックピット内の呼吸音が録音されており、副操縦士が最後まで生きていたことを示していた。

疑問その3:アンドレアス・ルビッツ副操縦士はどんな人物か?

ジャーマンウィングス社によると、ルビッツ氏は13年に副操縦士として採用されている。飛行経験は630時間で、“新人”の部類に属するという。一方、墜落の原因調査を行っているフランスの航空事故調査局(BEA)は、ルビッツ氏の宗教的背景については明らかにしなかったものの、テロ組織との関係などについては現段階では把握していないとしている。

疑問その4:ブラックボックスの解析でどのような情報が明らかになるのか?

現段階では、ボイスレコーダーの解析が進められている。ボイスレコーダーは、コックピット内の会話内容やスイッチの操作音、各種警告音、ドアの開閉音などが録音できるため、事故原因の調査に有力な手掛かりを提供できる。関係者によると、発見されたボイスレコーダーには、同機の乗客の悲鳴やマルセイユ空港管制官の連絡を取るための叫び声なども記録されていたという。

一方、飛行高度や速度、エンジン回転数など、機体のさまざまな状態を記録するフライトデータレコーダーに関しては、まだ発見されておらず、早期の発見による事故原因の解明が待たれている。

疑問その5:急降下から墜落までの時間は8分間ではなかった?

フランスのベルナール・カズヌーブ内務大臣によると、現地時間の24日午前10時31分の管制塔と同機のやり取りが最後の会話だった。この時、管制塔は高度1万1400メートルを維持するよう指示した。午前10時40分、同機の高度は2000メートルしかなく、間もなくレーダーから姿を消したという。

一方、英紙インデペンデントは、「最新のデータによると、同機がレーダーから姿を消すまでに、少なくとも18分間降下を続けていた」と報道。ただし、この情報に関して、調査担当者からの確証はまだ得られていない。(翻訳・編集/秋田)

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