2015年3月27日、中国西部航空はこのほど、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）の公式アカウントで、今月29〜31日に体重45kg以下の大人の女性、60kg以下の大人の男性を対象に、預け入れ荷物が10kgまで無料になるキャンペーンを実施することを明らかにした。重慶や鄭州の空港で同社の飛行機に乗る旅客が対象だ。重慶晩報が伝えた。

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責任者によると、キャンペーンが実施される3日間、重慶と鄭州の空港カウンターに体重計が設置され、実際に乗客の体重を測ってから、10kg無料にできるか判断されることになる。

「肥満に対する偏見では？」との声が上がっていることに関して、同責任者は「健康でスリムな体であることを呼びかけるのが目的で、肥満に対する偏見ではない。飛行機も単に交通手段の1つで、軽装で搭乗してもらうよう呼びかけたい。当社の調査では、一般乗客が預ける手荷物の重さは、ほとんどの場合、無料で預けることのできる制限重量を超えないことが分かった。また、乗客の40％が機内食を楽しみにしていない。今回これらが有料化されたのは、実際には乗客の不必要な支出を減らすため。バンドルサービスがなくなったことで、チケット料金がこれまでより20％安くなる」と説明した。

ある航空会社の責任者は、「西部航空は、春秋航空に続く、中国で2社目のLCC。預け入れ荷物の有料化が論議を呼ぶことを懸念して、このようなキャンペーンを実施したのかもしれない。簡単に言うと宣伝。でなけば、細い人を優遇するというのを常態化させるだろう」との見方を示した。

また、別の航空会社の責任者も、「体重が軽い人の荷物預け入れを無料にするというキャンペーンは中国では聞いたことがないし、国外のLCCでもほとんどない。注目を集めるために過ぎない」との見方を示した。

このキャンペーンに対し、ネットユーザーからは以下のような意見が寄せられている。

「基準を決めて体重を図るというこのやり方は、太っている人や背の高い人は乗るなということか」

「科学的でない。身長の高さによって体重の基準を変えなければならない」

「褒められたもんじゃない。背が高い人の体重が100kgだったとしても、肥満とは言えないのでは」

「この世界は本当に悪意に満ちている。航空会社まで太っている人を差別している」（提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤）