スター・トレック、現実となった科学技術を紹介―中国メディア

Record China    2015年3月28日(土) 3時58分

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24日、「スター・トレック」でスポックを演じた俳優のレナード・ニモイは先月亡くなったが、この作品は私たちに多くの遺産を残してくれた。写真はタブレットPC。

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2015年3月24日、「スター・トレック」でスポックを演じた俳優のレナード・ニモイは先月亡くなったが、この作品は私たちに多くの遺産を残してくれた。それは、現在使用されている多くのテクノロジーだ。スター・トレックに出てきた未来の製品は、携帯電話、自動ドア、タブレットPCなどに姿を変え、すでに私たちの日常生活にも浸透している。

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◆携帯電話

もしスター・トレックがなかったならば、私たちは携帯電話を使い、いつでもどこでも電話をかけるというわけにはいかなかったかもしれない。携帯電話は、スター・トレックに登場する通信機からヒントを得て作られた。携帯電話の開発者であるマーティン・クーパー氏は、カーク船長の金色の折りたたみ式の通信機から、携帯電話のインスピレーションを得たと語っている。

◆自動ドア

スター・トレックに登場する未来のテクノロジーのうち、初めて現実化した製品は、自動ドアだ。宇宙船「エンタープライズ」の乗組員が近づくと、ドアは自動的に開かれる。今や街角の商店などでも、自動ドアを目にするようになった。

◆トリコーダー

マッコイ博士は携帯用探知装置「トリコーダー」で人の体をスキャンするだけで、その人の生体情報を測定することができる。このようなデバイスは現在、すでに登場している。携帯側のワイヤレス医療デバイス「スキャナドゥ」だ。スキャナドゥは患者のおでこに取り付けたセンサによって、数秒間で心拍数、体温、酸素供給量を測定し、心電図データを提供する。

◆スマートPC

自然な音声でパソコンと対話し、反応を得る。これはスター・トレックの最大の技術的進展だ。我々はまだこの技術を実現できていないが、Siri、Google Now、Cortanaといったアプリは、この目標に近づいている。これらのアプリはさらに、プログラムによってユーモアを演出しようとしている。これはエンタープライズのパソコンでさえなかった技術だ。

◆針なし注射器

マッコイ博士は変わった人で、患者に針を使い薬品を注射することに反対した。彼は針なし注射器と呼ばれる装置を使った。この装置は皮膚を通じ、薬品を直接血管に入れることができる。針なし注射器はすでに現実となっている。この製品は非常に高額だが、痛みを減らすことができる。

◆クルーの測位システム

スター・トレックのクルーは派遣前に、カークやスポックの位置を調べなければならない。これは広大な宇宙に、多くの赤服の部隊がいるからだ。このクルーの測位システムは、今日の世界で幅広く使用されているGPSの先駆けだ。

◆宇宙旅行

スター・トレックが残した最も偉大なる遺産の一つは、宇宙旅行だ。同作品が1966年に初公開された当時、人類の宇宙旅行はまだ非常に危険だった。今や英国の事業家、リチャード・ブランソン氏は、その宇宙旅行会社「ヴァージン・ギャラクティック」を通じ、一般人を宇宙に送り込もうとしている。しかし宇宙旅行は依然として危険だ。同社がこのほど実施した試験飛行で墜落事故が発生し、飛行士が死亡した。

◆タブレットPC

宇宙飛行中には、多くの物事を記録する必要がある。これはスター・トレックで「PADD」が使われた原因だ。PADDは「Personal Access Display Device」のことで、ノートPCに類似した機能を持つ。これはiPadやSurfaceなど、今日の数十種類のタブレットPCに似ている。しかも今日のタブレットPCはスター・トレックの製品よりも薄型だ。PADDは今日のタブレットPCに、大きな影響を及ぼした。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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