非行のシンボルだったタトゥー、中国人女性の間で静かなブームに=変化する中国社会の固定観念―米メディア

Record China    2015年3月17日(火) 23時56分

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14日、中国人女性の間でタトゥーを入れることが静かなブームとなっており、中国人がこれまで抱いてきたタトゥーに対するマイナスのイメージが変化しつつある。

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2015年3月14日、中国紙・参考消息(電子版)によると、米誌フォーリン・ポリシーは自己表現の一種として中国人女性の間でタトゥーを入れることが静かなブームとなっており、中国人がこれまで抱いてきたタトゥーに対するマイナスのイメージが変化しつつあると伝えた。

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中国を含めたアジアの多くの国では、昔は言うに及ばず今日に至ってもなお、タトゥーは非行などと結びつけて考えられることが多い。1999年当時、中国の首都・北京でもタトゥーを入れるための専門店タトゥースタジオは非常に珍しかった。その後、ロックやパンクが流行するにつれて、社会の寛容度も変化し始め、タトゥースタジオも続々と誕生し、現在では約280軒にもなっている。

現在、タトゥーは自己表現の一種として、中国人女性の間で静かなブームとなっている。しかし、中国社会では現在に至っても、勉学に励み、安定した仕事を持ち、初恋の人に嫁ぐ女性が「良い女性」などという固定観念があり、タトゥーはこうした古い考えとは相容れない状況にある。

そのため、両親の怒りに触れず、社会通念に背かないよう考慮し、落ち着いた品のある絵柄や文字を足や腕などの目立たない場所に入れる「小清新」と呼ばれる方法でタトゥーを入れる女性が多い。タトゥースタジオでも女性向けの図案が大人気を呼んでおり、ネット上で「小清新」の文字を検索すると50万以上のブログがヒットする。

しかし、多くの中国人女性にとって、タトゥーを入れることはやはり「おきて破りの行為」であり、家族や職場には簡単に受け入れられない。ある女性はネット上で「タトゥーを入れたいけれど、できない」と嘆く。

一方で、異なるライフスタイルや自己表現の方法に対する中国社会の態度は日に日に開放的になっている。米国留学中の上海人女性・戴雷晨(ダイ・レイチェン)さんは「タトゥーを入れている若者は非行青年と見られるが、この概念は現在変化しており、女性であっても、以前よりもタトゥーが受け入れられやすくなってきた」と語っている。(翻訳・編集/秋田)

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