「イスラム国」で内紛、外国人戦闘員との待遇格差などに不満が増大―台湾紙

Record China    2015年3月12日(木) 9時40分

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10日、過激派組織「イスラム国(IS)」で優遇を受ける外国人戦闘員に対する地元戦闘員の不満が増大しており、不利な戦局に加え、内部からも弱体化が始まっている。写真はエジプト人を殺害したとするISの映像。

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2015年3月10日、台湾紙・聯合報によると、過激派組織「イスラム国(IS)」で優遇を受ける外国人戦闘員に対する地元戦闘員の不満が増大しており、不利な戦局に加え、内部からも弱体化が始まっている。環球時報(電子版)が伝えた。

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現地での戦闘員募集が日に日に難しくなっているだけでなく、戦場でも後退を続けており、いわゆる「無敵神話」が色あせ始めている。外国人戦闘員の待遇や安全な環境に対する現地戦闘員の不満が高まっており、カーネギー中東センターのアナリスト、リナ・ハティーブ氏は「ISにとって、最大の脅威は内部から発生する可能性が高い」と指摘する。

外国人戦闘員は通常、多くの市民が生活しているため有志連合が空爆を避ける都市部に住んでいるが、シリア戦闘員は空爆を受けやすい郊外の前線で待機命令を受けている。

イラクのラマディで1月、ISから離脱しようとした外国人グループと現地戦闘員の間で衝突が発生。一部の外国人戦闘員はISに失望し、現地人の助けを得てトルコへと逃げた。2月にはシリアのラッカで、ISからの逃亡に失敗にしたとみられるアジア人らしき男性の遺体約40体が発見された。

ISは守勢に回っており、多くの戦闘地域で領土を奪回されている。米紙ワシントン・ポストによると、外国人戦闘員約2万人が死亡したと推計されており、米中央軍のオースティン司令官は3日、下院軍事委員会で「昨年8月の空爆開始以降、8500人以上のイスラム国戦闘員を殺害した」と証言した。

ISは現地のシリア人にとって唯一の就業先であったため、数カ月前にはシリア人が殺到していたものの、現在は希望者がほとんどいなくなったという。(翻訳・編集/秋田)

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