Record China 2015年2月17日(火) 8時15分
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13日、韓国KBSテレビが制作した新年特別企画・大型ドキュメンタリー「スーパーチャイナ」が韓国で大好評を博し、非常に大きな反響が起こった。資料写真。
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2015年2月13日、韓国KBSテレビが制作した新年特別企画・大型ドキュメンタリー「スーパーチャイナ」が韓国で大好評を博し、非常に大きな反響が起こった。中国のSNSでも話題の的になったが、中国人ネットユーザーからは「制作側が中国を褒めすぎている。ややバツが悪い」という意見もあった。新華社が伝えた。
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韓国KBSテレビがこのドキュメンタリーを作った背後にはどんな狙いがあったのだろうか?記者が担当プロデューサーを取材し、ドキュメンタリーの舞台裏について話を聞いた。
○プロデューサーは「中国通」
韓国KBS企画制作局プロデューサーの朴晋範(パク・ジンボム)氏は、「韓国社会の中国に対する関心は、高まる一方だ。視聴率の高さは、韓国人の中国に対する関心度の高さを反映している。このような情勢のなかで、今回のドキュメンタリーが放映されたのは、まさにジャストタイミングだったと言えるだろう」と語った。
清華大学大学院ジャーナリズム専攻修士課程を卒業した朴晋範氏は、「スーパーチャイナ」の3人のプロデューサーのひとり。これまでに、記者として中国に長年駐在した経験があり、中国語は堪能だ。朴氏によると、制作チームの最初の目的は、「中国の枠組みを視聴者に深く理解してもらうこと」だったという。
「中国に対する韓国人の見方は、ほとんど肯定的なものだが、極端な否定的な見方も一部にある。そのひとつは、中国の国力が強く、将来的には超大国となり、韓国に脅威をもたらすという考え方。このほか、中国はまだ貧しい国であり、「海賊版」大国だという見方もある。番組制作チームは、これらの独りよがりな見方を変え、韓国人に、客観的かつ公正に中国の飛躍的発展を評価してほしいと考えた」と朴氏は続けた。
○「スーパーチャイナ」が伝えたかったこと
韓国KBSテレビ制作「スーパーチャイナ」は、韓国で爆発的にヒット、韓国人は、同番組を「中国を理解するための百科事典」と賞賛した。
同番組では、人口、経済、資源、軍事外交、文化、ソフトパワーなどさまざまな分野から、中国が全面的に紹介されている。今年1月15日から24日まで韓国国内で放送されたが、最高視聴率は10%を超え、一般的なドキュメンタリーの平均視聴率を5%前後上回った。
「『華麗なる中国の時代』の幕が開いた。経済では外貨準備高が世界トップとなり、人口13億を擁する強大な力を備え、軍事外交面では世界中に影響を及ぼしている。国土の持つ潜在力とエネルギーはとてつもなく大きく、ソフトパワーについては、文化大国に向かって大躍進を始めた」―番組のオープニングで紹介されている通り、「スーパーチャイナ」は、中国を全面的に見せている。
同ドキュメンタリーは、「13億の力」「マネーの力」「中国の治世」「大陸の力」「ソフトパワー」「中国共産党のリーダーシップ」「中国の道」という7つのテーマで構成されている。第1回から第3回の放送分の反響が極めて大きかったことから、制作チームは急ぎ8番目のテーマを追加し、多くの中国問題専門家をゲストに招き、中韓関係の展望などの話題をめぐる議論を繰り広げた。
○「スーパーチャイナ」を韓国人はどう観たか
朴氏は、「全世界に対する中国の影響力が増大していることから、我々は、米国、アルゼンチン、スリランカ、ケニアなど5大陸20数カ国を訪れ、「アメリカからみた中国」「欧州から見た中国」「アフリカから見た中国」などのさまざまな異なる見方を紹介したいと思った」と話した。
同番組の大きな特徴のひとつは、米ハーバード大のJoseph Nye教授やシカゴ大政治学部のJohn J.Mear-sheimer教授など、多国間国際政治関係分野で世界トップレベルの専門家の見解が紹介されていることだ。このほかにも、政府高官、ビジネスマン、一般市民など、さまざまな立場からの視点が取り上げられている。
「スーパーチャイナ」が放映されると、たちまち韓国社会から注目が集まった。ある韓国人は、「中国の現実を紹介してくれる、これほど大掛かりなドキュメンタリーは、極めて貴重で、まるで中国を理解するための『百科事典』のようだ」「中国の国力が強大になり、中韓の経済関係が日ごとに深まるにともない、この番組は、我々韓国人が、より深く考え、より良く対応するために大いに役立つ」といった声が、韓国の市民から上がった。同時に、「この番組を見て、ある意味での『危機感』を抱いた」という人も少なくなかった。当然のことながら、「まるで中国賛歌のような番組」といった批判的な意見も、いくつかあった。
○プロデューサー、続編制作に意欲的
韓国で関心の的になっただけではなく、この番組は、中国人ネットユーザーの間にも熱い議論を巻き起こした。多くの中国人視聴者からは、「これまでは、海外メディアによる中国批判ばかりだった。かなり肯定的に中国を捉えた、このようなドキュメンタリーが放映されたことで、中国に対するいくつかの偏見と誤解が緩和された」といった意見が寄せられた。さらには、「あまりにも褒めすぎ。ややバツが悪い」という反響もあった。しかし、「ドキュメンタリーは、中国の国力をオーバーに紹介しており、一部韓国人の憂慮を引き起こす恐れがある」という懸念の声も上がった。
KBS制作チームにとっても、自国民をターゲットとして作ったドキュメンタリーが、中国人からこれほど注目されたことは、全くの予想外だった。朴氏は、「今の韓中関係の良好な発展すう勢は、ドキュメンタリーなど文化領域における韓中両国の交流や協力にとって追い風となっている」との見方を示した。今年後半、中国の製造業や電子通信業が韓国にもたらす発展チャンスと課題について掘り下げるなど、「韓国に対する中国経済の影響」をメインテーマとした新シリーズの制作を計画しているという。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)
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