「中国も近い将来、日本のようになればうれしい」=日本の店員の思いがけない対応にびっくり―中国人妻が見た日本

Record China    2015年2月16日(月) 6時40分

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12日、中国での買い物は真剣勝負。後から商品の欠陥が見つかっても少額商品の場合、なかなか交換に応じてくれない。それに引き換え、日本の店員さんは優しく親切丁寧だ。写真は池袋。

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2015年2月12日、来日4年目の中国人妻・王(ワン)さんは時折、日本のおおらかな豊かさに驚く。以下は王さんが語った日本での体験談。

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東京・池袋は中国食材を販売するスーパーもあり、多くの中国人が行き交うエリアだ。日本に来て半年ほどたったある日、日本語学校の帰り、デパートの地下店頭にある特設売り場で洋品のセールを行っているのを目にした。低価格の品揃えが充実しており、一番安い1000円のセーターを購入した。自宅に戻り、試着したところ、裏側が縫製不良で小さな穴が空いていることを発見。とても悲しい気持ちになり、主人に相談した。

主人は「明日、セーターを交換しに売り場に行けば大丈夫」だと言うが半信半疑だった。中国では、低価格洋品の場合、交換や返品に快く応じてくれることは期待できないからだ。購入した不良品を購入店に持参し、商品の不良について説明しても、買う前に商品をきちんとチェックしなかったあなたが悪いと言われてしまうケースが多い。

翌日、洋品のセールが行われていた特設売り場に商品を交換しに出かけたが、その売り場はチョコレート売り場に変わっていた。諦めるしかないのかと思い、また悲しくなってきた。それでも、ひょっとしたらと思い、売り場のレジのスタッフに事情を話すと、特設売り場に出店していた店舗の場所を紙に書いてくれた。

店舗までは、地下街を5分ぐらい歩いた。到着して、交換してくれるよう頼んだ。店員は在庫を調べてくれたが、すでに売り切れのため、「返金させてほしい」と言った。これにはとても驚いた。中国の小さな店舗では、運が良ければ交換に応じてくれることもあるが、このケースは多くない。ましてや返金など考えられないからだ。

中国では、不良品だと主張しても、「あなたがわざと壊した」などと店員に言われることも少なくないが、日本の店員さんは不良品を販売したことを謝罪してくれた。とても丁寧な接客だ。日本では、店と客側が相互に信頼し合っており、両者がののしり合うことなく快適に買い物ができる。小さな店でも大きな店でも、客の満足度や品質を大切している。中国も近い将来、そんな買い物環境になればうれしい。(執筆/高橋大地)

■筆者プロフィール:

1961生まれ、54歳男性、東京都在住。何度もダイエットに失敗してボロボロ。精神的にもろく、弱気な性格。出版社勤務を経て、ASEAN関連情報サイトGlobal News Asiaの運営に携わる。2010年に中国西安出身の女性と知り合い結婚。中国人妻は来日4年目。妻は1972年生まれ43歳、昨年在留カードのステータスが永住になり、日本で小さなビジネスを成功させたいと、好奇心旺盛。

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