中国国内旅行の気が低下、日本・韓国を訪れる観光客が増加―香港紙

Record China    2015年2月5日(木) 18時5分

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1日、費用が高くなっている中国から日本や韓国など近隣の先進国へと旅行先が変化している。写真は訪日外国人観光客。

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2015年2月1日、中国紙・参考消息(電子版)によると、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは中国人の旅行先について、費用が高くなっている国内から日本や韓国など近隣の先進国へと変化していると伝えた。

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中国国家旅游局と世界観光機関(UNWTO)が発表したデータによると、中国を訪れた外国人観光客の人数は、11年が1億3540万人、12年が1億3240万人(前年比2.2%減)、13年が1億2900万人(同2.5%減)と年々減少が続いている。14年は11月末までで1億1690万人で、前年同期比1.1%減となっており、その内訳は香港人6940万人、マカオ人1860万人、台湾人490万人、その他の外国人2400万人だった。

外国人観光客の減少が続いている原因について、中国メディアは環境汚染や複雑なビザ手続き、人民元高、国内旅行費の高騰などがあると分析している。

雲南省昆明市で教職に就いている米国人は「アジアでは中国の観光ビザ手続きが最も煩雑」と指摘し、日本やシンガポール、韓国ではビザが不要で、ラオスやカンボジア、インドネシアでは現地に到着してからビザ手続きができると話す。

04年当時は1ドル=8元以上の価値があった為替レートは、現在は1ドル=6.2元の価値しかなく、人民元は10年で20%以上高くなっている。北京旅游学会の劉思敏(リウ・スーミン)副秘書長は「国内旅行費の高騰にともない、中国人観光客の興味は国内から近隣国、特に発達したサービス業を備えている国・地域へと向かっている」と指摘する。

14年10月までのデータでは、日本や韓国、台湾への中国人観光客数は2けたの伸びを示し、香港へも9%増加している。(翻訳・編集/秋田)

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