2015年1月27日、高速鉄道の発展計画図を2004年に策定してから、高速鉄道の「全面的カバー」まであとわずか一歩だけだ。新華社記者はこのほど、北京、上海、武漢、長春、株洲、青島などで調査研究を行った後、高速鉄道の距離、密度、民衆の生活との密着度にしても、経済、社会への影響度にしても、10年間という短い期間に、高速鉄道は社会の各方面にますます深い影響を及ぼしてきたことを実感した。中国はまさに新しい「高速鉄道社会」に邁進しつつある。

【その他の写真】

幾つかの高速鉄道の新線の開通と運営に伴い、2014年に中国の高速鉄道総延長は1万6000kmを突破し、前年比で約5000km伸びた。中国鉄道総公司の統計によると、2014年は中国鉄道の固定資産投資額が8000億元（約15兆1000億円）、新線開通は8000kmに上り、このうち高速鉄道の新線の営業距離が半分以上を占めた。

高速鉄道は今後も延伸する。2015年末までに、中国高速鉄道の営業距離は1万8000kmに達する見込みで、高速鉄道を骨組みに、区域間快速鉄道、都市間快速鉄道、現行路線の高速化などで構成された快速鉄道網がほぼ完成し、総規模は4万km以上となり、人口50万人以上の都市をほぼカバーしている。

発展は計画を大幅に上回っている。国が承認して実施する『中長期鉄道網計画』に基づき、2020年は中国で新規に建設される高速鉄道が1万6000km以上に達すると見込まれる。事実上、高速鉄道は営業距離でこの目標を達成し、高速鉄道社会はまさに加速している。　高速鉄道は、鉄道網全体の中での「密度」がますます高くなり、民衆の生活との関わりも日増しに緊密になっている。2つの比例は注目に値する。2014年の旅客列車の運行回数は2673．5往復で、このうち高速鉄道は1556．5往復に上り、58％を占めた。高速鉄道全線の旅客輸送量は延べ8億人を超え、鉄道全体の旅客輸送量の35％を超えた。

経済学者の張其佐（ジャン・チーズオ）氏は、「世界の人口の5分の1を占める国が『高速鉄道社会』へと邁進することは、中国、ひいては世界にとって重大課題であり、今後も重視し、研究すべきだ」と語った。（提供/新華網日本語版・翻訳/薛天依・編集/武藤）